2007年06月11日
首都圏のビジネスマン、主婦、OLに聞くクールビズ計画2007
首都圏のビジネスマン500人、主婦200人、OL200人に聞く
クールビズ計画2007 ─ユニクロ調べ─
~「環境意識」の高まりが3年目のクールビズ定着を力強く下支え~
~女性が合格点を出すクールビズファッション、ポイントは「おしゃれ」「カジュアル」~
◎クールビズをほぼ全員が高く評価、3年目を迎え完全に定着
・ビジネスマン96.2%、OL97.5%、主婦98.0%と圧倒的多数がクールビズを「良い試み」と評価
・昨年社内でクールビズが「浸透していた」と答えたビジネスマンは8割以上
◎暑さ対策より環境問題が大切だから、クールビズを導入
・ビジネスマンによるクールビズのメリット第1位は「地球温暖化防止」(75.4%)
・前回調査を10ポイント上回り、前回1位だった「暑さを軽減できる」を逆転
◎夫にクールビズを取り入れて欲しい主婦99.5%とほぼ全員
・クールビズ購入予算もビジネスマン平均23,000円、主婦26,000円と妻のほうが3,000円高め
◎「シャツ」はクールビズの必須アイテム、今年は機能性重視
・購入したいアイテムNo.1はシャツ(98.3%)、購入予定数:平均3.0枚、1枚予算:平均4,400円
・「シャツ」と「下着」は妻も納得するクールビズの重点アイテム
・主婦の8割が夫のクールビズアイテムに「汗やにおいを抑える」機能を求める
・OLによるクールビズの3大NGポイントは、「汗」「におい」「蒸れ」。特にシャツや下着の
汗やにおいをチェックしている
◎クールビズファッションの目標点数(100点満点)は、本人と周囲の女性では10点近い格差あり
・3年目のクールビズで目指したい点数の平均値、ビジネスマンは100点満点中72.5点
・OLが抱くクールビズファッションの印象は「ネクタイをはずしただけ」、自己評価とギャップ
・上司にはやや控えめ(77.5点)な期待、同僚や夫には80点以上を目指してほしい女性の目
◎カジュアル志向が鮮明に、特に女性は「おしゃれ」なスタイルを支持
・ポロシャツを取り入れたい人は30代で2割と多様なデザインのシャツへのニーズが高まる
・「スーツからカジュアルジャケット派」が増加、妻やOLも脱スーツを歓迎
・OLに認められるには「カジュアル」と分かる着こなしが必要。社内ドレスコードでもOLのほうが
多様な服装を容認、ビジネスマンには今の認識以上に「おしゃれ」な着こなしが求められる
・自由回答にもかかわらず、2年連続で石田純一さんと小泉前首相が1位・2位に
調査概要
【調査方法】 インターネット調査
【調査対象】 首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)に居住する20~50代のビジネスマンでクールビズ
に取り組める環境にある人:500人
同20代~30代のOLで男性社員がクールビズに取り組める職場に勤める人:200人
同20代~50代の主婦で夫がクールビズに取り組める職場に勤める人:200人
【調査期間】 2007年4月21日~2007年4月22日
調査の趣旨と目的
2005年6月に環境省の提唱で始まった「クールビズ」も今年で3年目を迎えました。提唱者であり強力な推進役であった小泉内閣から安倍内閣に変わって、初めての夏となります。政官主導で始まった運動が一過性のブームで終わるか、国民的習慣として定着するか、大きな節目の年といえるかもしれません。
そこで株式会社ユニクロでは、昨年に引き続いて、首都圏のビジネスマン500人を対象に3年目の夏へ向けたクールビズファッションの意識調査を実施しました。加えて今回は「着こなしの相談相手1位は妻」「気になる視線は女性社員」などの前回調査の結果を踏まえ、男性ばかりでなく主婦200人とOL200人をアンケート対象とし、夫や職場のクールビズファッションに対する評価や要望なども調査しました。
調査 総括
Ⅰ.2007年 クールビズの動向クールビズという運動は、ビジネスマン96.2%(前回96.0%)、OL97.5%、主婦98.0%とほぼ全員から「良い試み」と評価されていました。浸透度でも、ビジネスマンの8割、OLの7割が「クールビズは社内に浸透した」と実感するなど、クールビズは3年目で社会にすっかり定着したようです。何より注目すべき点は、クールビズのメリットとして「地球温暖化防止に貢献できる」(75.4%)が前回1位の「暑さを軽減できる」を抑え、1位に挙げられたことでしょう。環境問題への市民意識の高まりが背景にあるものと思われ、最新ファッションと環境対策を両立できる手軽で身近な市民活動として、クールビズは3年目に入っても普及の勢いに衰えを見せていません。
Ⅱ.2007年 クールビズ商品の購入計画
今年もクールビズを取り入れたいビジネスマンは8割近く(77.8%)と圧倒的多数派です。しかし主婦はさらに積極的で、実に99.5%が「夫にクールビズを取り入れて欲しい」と考えています。購買予算もビジネスマン平均23,000円、主婦26,000円で、妻のほうが3,000円も高く、積極的な購入意向がうかがえます。
人気アイテム1位はシャツで、ビジネスマンのほぼ全員(98.3%)、主婦の9割(88.3%)が購入を検討。2番人気は下着で、これもビジネスマン・主婦双方8割強の購入意向を示しています。シャツも下着も、「汗やにおいを抑える」機能を強く求められており、特に主婦は8割が、夫にクールビズ商品を取り入れる際、重視して欲しいと回答しています。一方で、OLがビジネスマンのクールビズのNGポイントとして「汗」・「におい」・「蒸れ」をあげるなど、本人以上に、周囲の女性(主婦、OL)に「汗やにおいを抑えてほしい」という要望が強いようです。
3年目のクールビズファッションは、ビジネスマン自身もカジュアル志向を強めていますが、女性(主婦、OL)はビジネスマンの認識以上に「おしゃれ」な着こなしを求めています。ビジネスマンに昨年のクールビズの着こなし・今年チャレンジしたい着こなしを聞いたところ、昨年の着こなしも今年チャレンジしたいのも、「ネクタイをとるだけ」という人は減少し、「シャツを替える・工夫する(した)」「スーツでなく、カジュアルジャケットにする(した)」という人が増えていました。とりわけ30代では2割が「ポロシャツを取り入れたい」とするなど、カジュアル志向が強まっています。しかし、OLの目から見たクールビズファッションの印象はまだまだ「ネクタイをはずしただけ」が多数派となっており、OLに認められるには、「カジュアル」とはっきり分かる着こなしが必要です。社内ドレスコードでも、OLのほうが多様な服装を容認する傾向が見られました。
同様に、妻のほうが夫よりもカジュアル志向となっています。今年クールビズで目指したい点数でも、男女で100点満点で10点近く差が開くなど、ビジネスマンは女性に認められるには、もっと「おしゃれ」になる必要がありそうです。