2009年05月20日
UT×UNHCR CHARITY T-SHIRT PROJECT 始動
ユニクロがUNHCRとのコラボレーションで著名人等のメッセージを
デザインしたチャリティーTシャツを販売
収益の全てをUNHCRへの寄付と難民支援活動費として充当します
ユニクロでは、ご不要になったユニクロ商品のリサイクル活動を通じてお客様より回収した衣料のうち、着用可能なものを、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の協力のもと、世界各地の難民キャンプに寄贈する活動を行っております。
この度、さらに多くの方々に難民問題への理解を深めていただくために、「UT×UNHCRチャリティーTシャツプロジェクト」を始動いたします。このチャリティープロジェクトは、「夢・自由・未来」をキーワードに、UNHCRサポーターをはじめ各界の著名人、難民、学生など8名が平和へのメッセージを込めたTシャツを作成。これらのTシャツの販売による収益の全てを、UNHCRへの寄附と難民支援活動に充当いたします。
ユニクロの「全商品リサイクル活動」
ユニクロは、2006年9月から毎年3月と9月に、販売した全てのユニクロ商品を対象に、不要となった衣料をお客様より回収する「全商品リサイクル活動」を実施しております。回収した衣料はエネルギー資源や工業用繊維へとリサイクルするばかりでなく、着用可能なものを世界各地の難民・避難民の方々への救援衣料として寄贈(リユース)する活動を国際機関のご協力のもと展開してきました。食料や医薬品の支援に比べて緊急性が低いと考えられる衣料は、難民キャンプにおいて慢性的に不足しております。当社では、国連の難民支援機関であるUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の協力を得て、これまでにタイ、ネパール、タンザニア、ウガンダ、エチオピア、グルジアの6 カ国を訪問し、難民・避難民支援のために衣料を寄贈してまいりました。
UNHCRとのコラボレーションにより「チャリティーTシャツ」を販売、収益の全てを寄付・難民支援活動に充当
ユニクロは今般、難民・避難民問題の恒久的な解決と、中長期的な支援の実現に向けた新たな活動として、「UT×UNHCRチャリティーTシャツ」プロジェクトを始動いたします。
このプロジェクトは、UNHCRサポーターや、各界の著名人、難民、学生など様々な立場の方々とのコラボレーションによる「チャリティーTシャツ」を発売し、その収益の全てをUNHCRへの寄附と難民支援活動に充当するものです。この趣旨に賛同してくださった、安藤忠雄、イチハラヒロコ、小田和正、菊川怜、草間彌生、commmons、渋谷ザニーの各氏と、UNHCRユース(UNHCRの活動を支援する学生サポーター)の皆さんが、それぞれ「未来・自由・夢」の言葉をキーワードに、平和な社会を築き、世界を良い方向に変えていくためのメッセージ「未来への展望:Vision for the future」を綴った「チャリティーTシャツ」が完成いたしました。
※「UT」:ユニクロのTシャツのブランドです
~Tシャツを通じて、難民問題に関心を持っていただきたい~ ユニクロの願い
ユニクロは、世界中の3,167万人もの難民・避難民の方々が平和な暮らしを取り戻すためには、より多くの人々が難民問題に関心を持つことが必要と考えます。一人ひとりの意識の変化こそが、世界を変えていく原動力になるはず。ユニクロでは、このメッセージTシャツが難民問題の恒久的な解決に向けた一歩となることを願っております。
【概要】
<発売日>
2009年6月8日(月)
<販売柄数>
メンズ4柄、ウィメンズ5柄
<サイズ>
S、M、L、XL
<税込価格>
各1,500円
<販売店舗>
日本(大型店を中心に62店舗で展開)、中国、韓国、香港、アメリカ、イギリス、
フランスのユニクロ店頭及びオンラインショップ
【販売するTシャツ一覧】(敬称略、50音順)
デザイン者名 | メンズ | ウィメンズ | プロフィール・メッセージ |
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安藤忠雄 | ○ | <プロフィール> 建築家、東京大学名誉教授。独学で建築を学び、1969年安藤忠雄建築事務所設立。環境との関わりの中で新しい建築のあり方を提案し続けている。代表作に「光の協会」「淡路夢舞台」など。瀬戸内海の緑化活動基金「瀬戸内オリーブ基金」の呼びかけ人も務める。 <安藤忠雄氏からのメッセージ> 世界各地で今なお起こり続けている紛争が、子どもたちから未来への希望を奪っています。平和な国で平穏な生活を送る私たちは、日常の中でついその現実を忘れてしまいがちです。「地球は一つ。」これは私たち全員の問題です。 |
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イチハラヒロコ | ○ | <プロフィール> 現代美術家。愛と笑いに満ちた言葉による文字だけの作品を制作。布忍神社の「恋みくじ」、「ケンケンパ」「ことばのつみ木」インスタレーション、イギリスのショッピングセンターで「万引きするで。」と書かれた紙袋を配布するプロジェクトなど、その活動はユニーク。 <イチハラヒロコ氏からのメッセージ> すばらしい未来なのか。 小さな声だが聞こえている。 つないだこの手は離さない。 できることは山ほどある。 |
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小田和正 | ○ | <プロフィール> シンガーソングライター。1969年、オフコース結成。「さよなら」などのヒット曲をたて続けに発表、人気を不動のものにする。解散後、ソロ活動を開始、数々のミリオンヒットを放っている。1979年発表の「生まれ来る子供たちのために」は現在UNHCR応援ソングとなっている。 <小田和正氏からのメッセージ> 僕とUNHCRとの縁は、遡ることもう10年も前のことになります。UNHCRの"次の世代に、 難民問題とその解決に思いを馳せて欲しい"という願いから、僕の作った「生まれ来る子供たちのために」という楽曲が、1999年から応援ソングとして使用されること になりました。この曲がUNHCR の活動に少しでも役に立っているのならばとても嬉しく思います。次の世代のために僕にできることは限られていますが、継続して向き合っていきたいと思っています。 |
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菊川怜 | ○ | <プロフィール> 女優。大学在学中に東レキャンペーンガールモデルとしてデビュー。以来、映画、ドラマ、CMなどで幅広く活躍。現在、日本テレビ『真相報道 バンキシャ!』のキャスターを務める。2005年、UNHCRのスペシャルサポーターに就任、難民キャンプ訪問など日本での広報活動に協力。 <菊川怜氏からのメッセージ> 世界には、あなたと友達になれる人がたくさんいます。 けっして一人ぼっちではありません。 自分の気持ちを伝えるべく強い意志をもって願いをかなえましょう。 |
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草間彌生 | ○ | <プロフィール> 前衛芸術家、小説家。幼少より水玉と網目を用いた幻想的な絵画を制作。1957年、単身渡米。創造的な作品・活動はアート界に衝撃を与え、前衛芸術家としての地位を築く。第18回高松宮殿下記念世界文化賞など国内外で受賞暦多数。2008年、ドキュメンタリー映画「≒草間彌生 わたし大好き」が公開され話題となる。 <草間彌生氏からのメッセージ> あなたの好きな、愛のことば。戦争のない、あふれるような自由のきざし。ピンク色の水玉の入ったTシャツに夢と平和と自由のメッセージ。この色彩あざやかな明るい未来、輝く幸福をもたらして。 |
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commmons | ○ | <プロフィール> 「commmons(コモンズ)」とは坂本龍一が中心となり、アーティストたちが音楽の新たな可能性を模索すべく、エイベックスグループとともに設立した新プロジェクトです。「think global, act local」を合い言葉に、社会・文化貢献を目指す新しい音楽コミュニティーとして、アーティスト/クリエイター、音楽産業、ユーザー/リスナーのよりよい関係を作るための「共有地(commons)」となることを目的としています。また、全商品のカーボンオフセット化を実施している日本唯一の グリーン・レーベルです。 <commmons坂本龍一氏からのメッセージ> 世界には自国で迫害され、難民となって 他国に逃れてもまたそこで迫害や差別にあう人々がいる。 日本のように自由な国に住むわれわれは、 その人たちを助ける義務がある。 特に子供たちを。 |
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渋谷ザニー | ○ | <プロフィール> ファッションデザイナー。1985年ミャンマーに生まれる。1993年迫害を逃れて来日。モデルとして活動後、デザイナーに転身。ドラマの衣装やステージ衣装、レーシングチームのユニフォームデザインを手掛け、現在複数のブランドでデザイナーとして活躍中。2008年自らが難民であることを告白し、アパレル企業の協力を得てUNHCRへの基金活動を開始する。 <渋谷ザニー氏からのメッセージ> 「人すべてが愛する人と共に、今を生きることが共通の幸せ」だということに気づいていただきたく、愛する人への伝える「愛」の象徴としてテディベアというアイコンを描きました。家族、恋人、兄弟、友情、すべての離ればなれとなった「愛」がどうか、ひとつに結ばれますように、「愛」を引き裂く障害のない社会がどうか、訪れますように希望を抱き、今を私たちは生きていくのです。 |
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UNHCR ユース |
○ | ○ | <プロフィール> 2007年に発足。UNHCR駐日事務所と学生が協力し合うことで、学生独自の柔軟な発想を難民支援に生かし、「普段着の難民支援」を行うことを目標としている。「知る」「行動する」「伝える」という3つの理念を掲げ、企業・大学と連携した難民支援活動を行う。 <UNHCRユース(学生)からのメッセージ> 生まれた場所や置かれた状況が違っても、お互いが個人として尊重し合い、楽しいことも、悲しいことも、つらいことも、分け合い、共感して、共に生きていく…そんな未来を思い描き、願いをTシャツに込めました。 |