2012年10月16日
ユニクロ×ノバク・ジョコビッチ氏 子どもたちの未来を拓く10億円ファンド‘Clothes for Smiles’
ユニクロは、代表取締役会長兼社長の柳井正と、プロテニスプレイヤーでありユニクロのグローバルブランドアンバサダーであるノバク・ジョコビッチ氏と共同発案した、'Clothes for Smiles'(クローズ・フォア・スマイル)プロジェクトを発足させます。このプロジェクトの使命は、世界中の子どもたちのために10億円規模のファンドを設立し、これから未来をつくる彼らに様々な夢と希望を提供していこう、というものです。
ファンドの原資は、2012年秋冬シーズンに販売する、ユニクロのヒートテックとウルトラライトダウンの売上から拠出されます。主なファンドの活動は2つあり、それぞれ5億円規模となります。一つは、世界中の人々からファンドの活用アイデアをインターネット上で募集し、実行していく活動。もう一つは、ファーストリテイリングがユニセフ(国際連合児童基金)とグローバルアライアンスを結び、子どもたちの教育環境の改善に関するプログラムを支援していく活動です。
柳井正は、このファンドについて「ノバク・ジョコビッチ氏と一緒にユニクロ初のファンド'Clothes for Smiles'を発足することができて、大変嬉しく思います。ユニクロで行っているCSR活動の、全商品リサイクル活動、ソーシャルビジネスに続く大きな柱となるこの'Clothes for Smiles'は、規模、内容、アイデアの集め方など画期的なCSR活動です」と述べています。
また、ノバク・ジョコビッチ氏は「ユニクロとパートナーシップを結んで、これから未来をつくる世界中の子どもたちに様々な夢と希望を提供していくためのファンドを立ち上げることが出来てとても光栄です。未来を担う世界中の子どもたちのために、世界中の方々に参加していただき、子どもたちに笑顔を届けていきたいと思います」と語っています。
「ユニクロの服を着ることは、みんなで一緒に世界をよい方向に変えていくこと」。そうなることを目指して。
ユニクロは世の中への貢献という領域でも、イノベーティブな活動を展開していきます。
発足の背景
2012年5月23日パリで発表した、ユニクロとノバク・ジョコビッチ氏のグローバルブランドアンバサダー契約以来「世界中のあらゆる人の生活や社会をより良い方向に変えていきたい」という両者の思いを実現するために、私たちに何ができるのか協議を重ねて参りました。その結果、私たちはこれから未来をつくる世界中の子どもたちに様々な夢と希望を提供していく'Clothes for Smiles'を立ち上げることで合意しました。
詳細
'Clothes for Smiles'の主な活動は2つです。それぞれ5億円の活動で、未来を担う世界中の子どもたちを支援していきます。一つはインターネットを通して世界中からアイデアを募り、それを実行していく活動。もう一つは、ユニセフとグローバルアライアンスを結び、世界の子どもたちの教育環境の改善につながる活動の支援です。まずは、バングラデシュ、中国、フィリピン、セルビアで活動を開始し、その後支援国を拡大していきます。
参加方法
'Clothes for Smiles'はどなたでも参加できるプロジェクトです。ウェブサイト(www.uniqlo.com/smiles)で、未来の子どもたちへのアイデアを投稿することで、またはこのファンドの原資となる10億円は、ユニクロの2012年秋冬のヒートテックとウルトラライトダウンの売上から拠出されますので、該当商品を購入することでもこのプロジェクトをサポートしていただけます。
アイデアの投稿と選考方法
全世界からウェブサイト(www.uniqlo.com/smiles)で、子どもたちの夢を支援するアイデアを募集します。ウェブは9ヶ国語(日、英、中(簡体、繁体)、韓、タイ、仏、露、セルビア)で展開し、投稿は前記9ヶ国語にスペイン、ポルトガル、ドイツ、イタリアを追加した13ヶ国語でできます。展開言語は、先ずは日英が立ち上がり、そのほかの言語は順次立ち上がる予定です。
ウェブに投稿されたアイデアはお互いに閲覧でき、意見交換が出来ます。アイデアの第一次募集は、2012年10月16日~12月末まで、その後、審査員ムハマド・ユヌス氏(ノーベル平和賞受賞者)、安藤忠雄氏(建築家)、ノバク・ジョコビッチ氏、柳井正による最終選考を通過し、2013年3月頃から実行されることになります。
ユニセフとのグローバルアライアンス締結
ユニセフとファーストリテイリングは、5年間のグローバルアライアンスを締結しました。ノバク・ジョコビッチ選手がセルビアにおけるユニセフ親善大使を務めていることがきっかけとなり、今回の締結となりました。本プロジェクトでは、子どもたちの教育改善に関するプログラムを支援します。まずはバングラデシュ、中国、フィリピン、セルビアでスタートし、今後支援国の拡大をしていきます。
ノバク・ジョコビッチ氏について:
1987年5月22日生まれ。セルビア出身。
プロテニス選手。
2008年、2011年、2012年のオーストラリアオープンや、2011年のウィンブルドン、
USオープンなどでの優勝など、4大大会でも活躍。
2012年10月に行われた中国オープン男子シングルスで優勝。
一方、セルビアにおけるユニセフ親善大使としても活躍しており、
2007年からはNovak Djokovic Foundation(ノバク・ジョコビッチ基金)を設立。
青少年の生活と教育について寄付活動を行っている。
詳しくは、www.novakdjokovicfoundation.orgをご参照ください。
Clothes for Smiles審査員
ムハマド・ユヌス
経済学者
1940年、バングラデシュ・チッタゴン生まれ。1983年にグラミン銀行を創設。マイクロクレジット(無担保少額融資)で農村部の貧しい人々の自立を支援する手法を全国で展開し、同国の貧困軽減に大きく貢献。2006年には貧困層の経済的・社会的基盤の構築に対する貢献でグラミン銀行とともにノーベル平和賞を受賞。2010年には、ユニクロと合弁会社「Grameen UNIQLO」を設立し、バングラデシュでソーシャルビジネスをスタートしている。
安藤忠雄
建築家
1969年安藤忠雄建築研究所設立。79年「住吉の長屋」で日本建築学会賞、93年日本芸術院賞、95年プリツカー賞、05年国際建築家連合(UIA)、10年文化勲章、ゴールドメダルなど受賞多数。
91年ニューヨーク近代美術館、93年パリのポンピドー・センターにて個展開催。イエール、コロンビア、ハーバード大学の客員教授歴任。97年から東京大学教授、現在名誉教授。
00年、「瀬戸内オリーブ基金」設立。11年東日本大震災復興構想会議 議長代理、「桃・柿育英会 東日本大震災遺児育英資金」 実行委員長。
ノバク・ジョコビッチ
プロテニス選手
1987年5月22日生まれ。セルビア出身。プロテニス選手。2008年、2011年、2012年のオーストラリアオープンや、2011年のウィンブルドン、USオープンなどでの優勝など、4大大会でも活躍。2012年10月に行われた中国オープンで、男子シングルスで優勝。
一方、セルビアにおけるユニセフ親善大使としても活躍しており、2007年からはNovak Djokovic Foundation(ノバク・ジョコビッチ基金)を設立。青少年の生活と教育について寄付活動を行っている。
柳井正
株式会社ファーストリテイリング 代表取締役会長兼社長
1949年2月7日山口生まれ。早稲田大学を卒業後、大手小売業勤務を経て、父の創業した小郡商事株式会社(現、株式会社ファーストリテイリング)に入社。
カジュアルウエアの「ユニクロ」事業を開発、全国展開し日本最大規模のカジュアルウエアチェーンへと発展させる。2001年ソフトバンク株式会社社外取締役就任、2009年日本ベンチャーキャピタル取締役就任。