2023年06月15日
6月20日「世界難民の日」 "想いをつなぐ"キャンペーン
難民による手工芸品ブランド「MADE51」の販売店舗拡大
UNHCRと「ユース難民アートコンテスト」を共催
株式会社ファーストリテイリングおよびグループブランドのユニクロは、6月20日の世界難民の日に合わせ、難民が故郷の伝統的な技巧でつくる国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の手工芸品ブランド「MADE51(メイドフィフティワン)」の販売を、2022年に続き実施します。この取り組みを通じて、約150名の難民とその家族の生計支援を目指します。
また、2023年は新たにUNHCRとともに、世界の30歳以下を対象とした「ユース難民アートコンテスト」を開催します。コンテストで入選した作品は、第2回グローバル難民フォーラム※が開催される今年12月をめどに発表します。入選作品はTシャツにデザインされ、UNHCR公式ショップや一部のユニクロ店舗で販売する計画です。さらに、2023年度以降、世界各地のユニクロ店舗で発売される「MADE51」のホリデーカードなどのデザインとして採用される予定です。これらの売り上げは、UNHCRを通して世界の難民支援活動に活用されます。また、コンテストをきっかけに多くの方に難民問題を知っていただき、アートを通して難民支援に参加いただくことを目的に、募集期間中には、UNHCRや難民支援に携わるNGOやアーティストともに、ニューヨークや日本のほか、難民キャンプでもアートワークショップを開催します。
難民の自立支援につながる手工芸品ブランド「MADE51」、展開店舗が日本各地に拡大
「MADE51」は、UNHCRが2018年に立ち上げたグローバルブランドです。故郷の伝統技術を継承する難民たちが制作した手工芸品を世界市場に流通させることで、難民の自立と生活再建を支援しています。この取り組みは、WFTO(世界フェアトレード連盟:World Fair Trade Organization)と協力しており、難民の職人たちは避難先の団体や企業のサポートを受けながら、フェアな労働環境で働いています。
ファーストリテイリングは、2021年から「MADE51」の支援を始め、現在は商品の販売を通してサポートを続けています。2023年は、ユニクロと「MADE51」のオリジナル商品「UNHCR x UNIQLO 想いをつなぐキーチェーン」「UNHCR x UNIQLO 想いをつなぐブレスレット」を販売。展開店舗は、2022年の都内5店舗から9都道府県23店舗へ拡大します。また、2023年秋冬のホリデーシーズン以降、世界各国・地域へ販路を広げる予定です。
株式会社ファーストリテイリング 代表取締役会長兼社長 柳井 正のコメント
17年にわたり、UNHCRとパートナーシップを組んできたことで、長期化する難民問題の解決には物資や資金の提供だけではなく、難民が自立するための支援と、より多くの人に現状を知ってもらうことが必要不可欠であると実感しました。平和な社会を希求する企業として、今回のアートを通じた取り組みが、世界中で難民問題を知るきっかけとなり、より多くの難民が経済的に自立し、各地域で安定した暮らしを手に入れるための礎になればと考えています。
フィリッポ・グランディ 国連難民高等弁務官のコメント
この魅力的なプロジェクトで、再びファーストリテイリング(ユニクロ)と一緒に活動できることを大変うれしく思います。アートは連帯の象徴であり、異なる文化や言語を持つ人々を結びつける素晴らしいツールです。長年にわたるパートナーシップと難民支援に取り組むファーストリテイリングに対して、心より感謝をお伝えしたいと思います。
<世界難民の日 "想いをつなぐ"キャンペーン UNHCR x UNIQLO商品概要>
【日本】
「UNHCR x UNIQLO 想いをつなぐキーチェーン」※
販売店舗:9都道府県23店舗、ユニクロオンラインストア
販売点数 :約8,000点
販売価格 :税込 1,500円
https://www.uniqlo.com/jp/ja/special-feature/made51
「UNHCR x UNIQLO 想いをつなぐブレスレット」※
販売国:9都道府県23店舗、ユニクロオンラインストア
販売点数 :約20,000点
販売価格 :税込 990円
https://www.uniqlo.com/jp/ja/special-feature/made51
※販売価格には作り手の難民の方々に支払われる製作の対価に加えて、UNHCRへの寄付(キーチェーンとブレスレット合計28,000点の販売価格の約28%)が含まれます。
【米国】
「UNHCR x UNIQLO 想いをつなぐキーチェーン」
販売国:米国2店舗、オンラインストア
販売点数 :約700点
販売価格 :税込 14.90ドル
販売価格には作り手の難民の方々に支払われる製作の対価が含まれます。
https://www.uniqlo.com/us/en/special-feature/made51 (米国)
【英国、イタリア】
MADE51ポップアップストア
実施国: 英国・ロンドン、イタリア・ミラノ
詳細はこちらのウェブページをご覧ください。
https://www.uniqlo.com/eu/en/news/topics/2022060101/ (EU)
MADE51 展開店舗 | |
日本 |
北海道(札幌エスタ店) 宮城県(仙台アエル店) 群馬県(前橋南インター店) 東京都(五反田TOC店/銀座店/池袋東武店/池袋サンシャイン60通り店/御徒町店/吉祥寺店/世田谷千歳台店/UNIQLO TOKYO/原宿店/新宿フラッグス店/新宿三丁目店/浅草店) 神奈川県(MARK IS みなとみらい店) 愛知県(名古屋店) 京都府(京都河原町店) 大阪府(あべのキューズモール店/UNIQLO OSAKA/LINKS UMEDA店/イオンモール堺北花田店) 福岡県(天神店) |
米国 | ソーホー ニューヨーク店/ディズニー・スプリングス店 |
英国 | リージェントストリート店(ロンドン) |
イタリア | コルドゥージオ広場店(ミラノ) |
<世界難民の日 "想いをつなぐ"キャンペーン ユース難民アートコンテスト2023概要>
UNHCRが2020年、30歳以下の若い世代の方々の才能や創造性を世界中に広める機会をつくり、アート作品を通して難民支援の思いをつなぐことを目的として立ち上げたコンテストで、今年はファーストリテイリングとユニクロがUNHCRと共催します。難民問題を知るきっかけやアクションにつながるだけではなく、難民の若手アーティストの自己表現の場でもあり、その可能性を最大限に発揮するための手段にもなっています。
今回のコンテストのテーマは「HOPE AWAY FROM HOME / #難民とともに 描く希望」
このテーマは、故郷から逃れることを余儀なくされた人々が、避難先の社会に受け入れられることで、希望を見出し、生活の再建へつながる重要性をより広く知っていただくために選ばれました。新たな場所で希望を見出した経験やアイデアをテーマに作品を募集し、選ばれた作品はファーストリテイリングがTシャツや「MADE51」のホリデーカードなどにして世界中へ作品を届けます。世界のあらゆる場所で難民に寄り添い、支援をしようという人々の想いをつなげ、避難先の新たなコミュニティで難民の方々が希望を見出すためのチカラになりたいと考えています。
応募サイト | https://www.unhcr.org/youth-refugees-art-contest |
スペシャルサイト | https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/sustainability/society/refugees/artcontest |
応募期間 |
応募開始:2023年6月15日(木) 11:00 応募締切:2023年9月30日(土) 23:59 ※時間は中央ヨーロッパ夏時間(CEST)になります。 |
応募資格 |
10~30歳のユース世代でしたら、世界中のどなたでも参加可能です。 プロのアーティストである必要はありません。ユース世代の難民、国内避難民、庇護申請者、無国籍者の参加も歓迎します。 |
テーマ | HOPE AWAY FROM HOME / #難民とともに 描く希望 |
審査基準 | 創造性、メッセージ性が審査されます。抽象的なデザインも歓迎。 |
応募方法 | 1枚の絵またはコミック・ストリップを手描き、もしくはパソコン、タブレットを使って制作してください。上記サイトからデジタルデータで送付をお願いします。 |
アワード |
グランプリ作品:UNHCR、ユニクロのSNSへ投稿 UNHCR写真動画サイト「Refugees Media」への掲載 入選作5作品: UNHCR公式ショップや国内外の一部ユニクロ店舗で Tシャツとして販売 「MADE51」のホリデーカードなどのデザインとして世界中で配布 Tシャツの売り上げの一部はUNHCRの難民支援活動に寄付されます。 |
発表時期 | 第2回グローバル難民フォーラムが開催される12月をめどに発表予定。 |
※グローバル難民フォーラムとは
4年に1度開催される「グローバル難民フォーラム」は、国連総会で「難民に関するグローバル・コンパクト」が採択されたことをきっかけに、2019年12月に第1回が開催されました。政府機関、国際金融機関、民間企業、人道支援機関、開発機関、難民、市民社会の代表が世界中から一堂に会し、それぞれの難民支援の取り組みやアプローチを共有する場です。今年12月に開催される第2回フォーラムは、日本が共同議長国を務め、日本からは政府関係者に加え、ファーストリテイリングなどの企業も参加を予定しています。
ファーストリテイリングとUNHCRのグローバルパートナーシップについて
ユニクロを展開するファーストリテイリングは、難民支援をサステナビリティ活動の柱の1つとして位置付け、2006年からUNHCRと連携し世界の難民・避難民への衣料支援を行ってきました。2011年には、より包括的に世界の難民問題の恒久的な解決に寄与するため、アジアの企業として初めてUNHCRとグローバルパートナーシップを締結。店舗で回収した衣料の難民キャンプなどへの寄贈をはじめ、難民の自立支援プログラム、ユニクロ・ジーユー店舗での難民雇用、難民問題の啓発活動などを行っています。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)について
国連の難民支援機関として、紛争や迫害のために避難を余儀なくされた難民や国内避難民、無国籍者などを保護・支援するために、さまざまなパートナーと連携しながら国際的な活動を主導。シェルター、食料、水などの緊急援助物資の提供から、基本的人権の擁護、一人ひとりのより良い未来に向けた解決策の提示などを行っています。世界約130カ国以上で活動。1954年、1981年にノーベル賞受賞。https://www.unhcr.org/jp/
●難民支援を含むユニクロのサステナビリティの取り組みは、こちらをご覧ください。
https://www.uniqlo.com/jp/sustainability/
●UNHCRとのパートナーシップについては、こちらをご覧ください。
https://www.unhcr.org/jp/fast-retailing-unhcr