2024年05月14日
アスリートの声で進化した The High-Performance Simplicity of LifeWear
スウェーデン代表に夏季大会用公式ウェアを提供
ユニクロ初、回収衣料で開発したケミカルリサイクル素材を採用
スウェーデン代表に夏季大会用公式ウェアを提供
ユニクロ初、回収衣料で開発したケミカルリサイクル素材を採用
ユニクロは、2024年にフランスで開催予定の世界的スポーツ大会において、スウェーデン代表選手団が着用する公式ウェアを提供します。本大会では"The High-Performance Simplicity of LifeWear(研ぎ澄まされた機能美)"をコンセプトに、パリの華やかな街並みに溶け込む、シンプルで美しく、洗練されたデザインのLifeWearを開発しました。アスリートの声を基に、過去大会よりもさらに心地よいウェアを提供するために素材やフィッティングを改善。新たなリサイクル素材の採用にもチャレンジし、ユニクロで初めて、店舗で回収したユニクロ商品(ポリエステル高混率素材)の一部を、化学的にリサイクルし、公式ウェアの16アイテムに採用※しました。
※リサイクル素材の使用部位と使用混率は各アイテムにより異なります。
公式ウェアを着用する「ユニクロ チーム スウェーデン」
5年目を迎えるユニクロとスウェーデンオリンピック・パラリンピック委員会とのパートナーシップの中核である「クオリティ」、「イノベーション」、「サステナビリティ」を追求した新たなLifeWearは、競技を行う大舞台では力強く選手を鼓舞することはもちろん、競技以外のあらゆるシーンで選手団が快適に過ごせるよう開発されました。シンプルでミニマルなデザインを、スウェーデン国旗をモチーフとした青色や黄色のトーナルカラーを織り交ぜた、ネイビーを基調としたカラーリングでまとめ、大会会場からパリの街中に出ても溶け込む、落ち着いた都会的な印象に仕上げています。
■スウェーデン代表選手団の公式ウェア
セレモニーや飛行機などでの移動時、トレーニング、取材対応、選手村で過ごす時など大会期間中のあらゆるシーンに対応するLifeWearコレクション。
大会競技ウェア(13競技)※:
ゴルフ、バドミントン、卓球、テニス、カヌー、ボート、セーリング、アーチェリー、射撃、スケートボード、
ブレイクダンス、水泳、ビーチバレーボール
以下は、パラ大会用ウェア(6競技)※:
バドミントン、卓球、車いすテニス、カヌー、ボート、水泳
※5月14日時点
スペシャルサイト: https://www.uniqlo.com/se/en/contents/feature/sweden-olympic-paralympic-collection
■クオリティ
ユニクロを代表する高機能素材の活用
運動時や、夏のカジュアルなシーンでも快適に過ごせる、吸汗速乾機能「ドライEX」や、編物の特性をより活かし、縦にも横にも自在に伸縮する「ウルトラストレッチ」、心地よい肌触りと汗を速乾させる機能を併せ持つ「エアリズム」、着るだけで紫外線をカットする「UVカット」など、ユニクロを代表する高機能素材をフル活用※しました。
※機能はアイテムにより異なります。
トレーニング用の「ドライEX Tシャツ」は、ドライEXの吸汗速乾機能に、抗菌防臭機能をプラス。編み地の変化(マッピング)でメッシュ編みにすることで、よりなめらかな肌あたりと、密度の異なるメッシュを使い分けることで、高い通気性を実現しました。
■イノベーション
外部機関やパートナー企業との協業による革新的な開発
パリの夏の温湿度を再現したユニクロ有明本部の「服の基礎研究所/ラボ(人工気象室)」にてモニターテストを実施し、運動時に汗をかく体の部位や発汗量のデータ、汗によるべたつきの感じ方などを調査。発汗しやすい部位に沿ってメッシュ素材や通気孔を施すことで、ウェアの快適性をさらに高めました。さらに、動きを妨げず体に適度にフィットするシルエット、首まわりを美しく見せる立ち襟や、生地を縫わずに貼り合わせるボンディング加工を施したパンツ裾など、デザインの細部にまでアスリートの声を反映し、アスリートも認める高品質のウェアに仕上げています。スニーカーは専門の研究機関と協業してモニターテストを重ね、通気性、クッション性、安定性に優れた、快適な履き心地に仕上げました。
開閉会式用の「プレゼンテーション3Dニットジャケット」は、1本の糸を立体的に縫い目なく編み上げることを可能にしたホールガーメント®技術により、美しいシルエットと動きやすさを実現。汗をかきやすい脇下や胸元、背中上部を、より通気性を高めたニット編みにすることで、汗の蒸れや熱を外に逃がしやすくし、快適さをキープします。ファスナーの引き手は、指を通して上げ下げしやすいユニバーサルデザインを採用しています。
※ホールガーメント®は株式会社島精機製作所の登録商標です。
■サステナビリティ
リサイクル素材の使用割合が約50%に
工場の製造工程で廃棄される糸から作ったリサイクルナイロン素材や、リサイクルポリエステル素材などのリサイクル素材を積極的に取り入れました。今回の公式ウェアの全使用素材に占めるリサイクル素材の割合は、東京大会の約33%から約50%に拡大し、ファーストリテイリンググループが掲げる「2030年8月期までに、全使用素材の約50%をリサイクル素材など温室効果ガス排出量の少ない素材に切り替えることを目指す」という目標への取り組みを牽引しています。また、新規で開発したアイテムのうち、約98%のアイテムがリサイクル素材を採用しています。
温室効果ガス排出量を主素材の原材料で約50%削減
温室効果ガス削減を目指し、提供アイテムを絞り込むことで、東京大会と比較して、提供数量は約20%削減しました。これに加えて、リサイクル素材を約50%使用することにより、ウェアの主素材の原材料に関わる温室効果ガス排出量を、東京大会で提供したウェアに比べて約50%※削減しました。ユニクロとスウェーデン側双方のサステナビリティへの熱意が、こうした改善の原動力になっています。
※業界データベースの登録情報などを使用して算出しています。
ユニクロ初、店舗で回収した衣料から生まれた「ケミカルリサイクル素材」を16アイテムに採用
ユニクロ店舗で回収したユニクロ商品(ポリエステル高混率素材)の一部を、化学的にリサイクルし、公式ウェアのうち、スウェットやTシャツなど16アイテムに採用※しました。お客様から寄せられた商品を原料の一部とし、新たな商品に化学的にリサイクルするのはユニクロとして初めての取り組みです。今回、このような形で5,400枚のウェアをつくりました。
※リサイクル素材の使用部位と使用混率は各アイテムにより異なります。
耐久性の検査を実施
ユニクロは、総合的な観点で商品の完成度を追求するため、独自の評価指標を定め、品質管理を行っています。提供ウェアのうち「インナーTシャツ」「ロングタイツ」「トレーニングパンツ」などの一部について、外部検査機関にて、国際規格ISO 6330※に準じて30回~60回の洗濯テストを実施したところ、外観の変化がほぼなく、縫製のほつれも無かったとの評価を得ました。
※洗濯条件はアイテムにより異なります。
配送時に使用するプラスチック袋を削減
ファーストリテイリンググループは、生産した商品をお客様へお届けするまでの間に使用する梱包用のプラスチック袋の削減に取り組んでいます。過去大会で選手から「包装が多すぎるのでは」という指摘を受け、今回、公式ウェアをスウェーデンへ配送する際に使用するプラスチック袋を、通常の配送時に比べ、約40%削減する※予定です。品質を保ちながらプラスチック袋の使用量を削減できる配送方法を生産・倉庫担当者や物流業者等と追求しました。
※自社調べ。
■株式会社ファーストリテイリング 代表取締役会長兼社長 柳井 正のコメント
「ユニクロのウェアを着たスウェーデン選手たちの活躍にいつも感銘を受けています。2024年の大会でも、LifeWearを通じてスウェーデンの選手たちをサポートできることを大変うれしく思います。ユニクロは、美しくシンプルなデザインや現代的なライフスタイルを尊ぶスウェーデンの文化、そしてスウェーデンの選手たちから多くを学び、革新的なコレクションを開発しています。選手団とともにスポーツと服を通して、より良い社会の実現に向け貢献してまいります。」
■スウェーデンオリンピック委員会 事務局長 オーサ・エードルンド・ヨンソン(Åsa Edlund Jönsson)氏 コメント
「東京、北京からさらにレベルの高いウェアを完成させてくれたユニクロに感謝しています。きめ細やかに協会や選手の意見を取り入れ、デザイン、品質、フィット感、機能性、サステナビリティなどの多くの基準をクリアしてくれました。関係者全員が心から気に入っています。」
■スウェーデンパラリンピック委員会 事務局長 ボー・ショルド(Bo Sköld)氏 コメント
「長い時間をかけて選手と共に開発したパリ大会の公式ウェアをお披露目できることを大変うれしく思っています。ユニクロのウェアを着た選手が、大会で最高のパフォーマンスを発揮してくれるのを楽しみにしています。大会を通して人々の暮らしと社会をより良くするという LifeWearの精神とスポーツの持つ力で、よりアクティブで健康的なライフスタイルを共に実現していきたいです。」
■「ユニクロ チーム スウェーデン」について
2024年夏季大会に向け結成した「ユニクロ チーム スウェーデン」は、大会出場内定選手を含むトップアスリート8名、また過去に世界大会で輝かしい成績を収めたレジェンド1名の計9名で構成されています。ユニクロとスウェーデンオリンピック・パラリンピック委員会とのパートナーシップや取り組みを広く世の中に伝えていく役割を担います。ユニクロがスウェーデンで開催している若者と子ども向けのスポーツイベント「ユニクロドリームプロジェクト」への参加も予定しています。
「ユニクロ チーム スウェーデン」プロフィール
選手のコメント
SOC トルルス・モーレゴード/卓球
「着心地が良く、洗練されたデザインのユニクロのウェアを気に入っています。ウェアを着用して大会に出場できることが今から待ち遠しいです。表彰台を目指し、全力を尽くしたいと思います。」
SOC ロビサ・カールソン/セーリング
「ユニクロのウェアは、我々選手のパフォーマンスを引き出してくれるので、とても心強いです。スウェーデンのために全力を尽くし、最高のパフォーマンスを発揮したいと思います。」
SPC エミール・アンダーソン/卓球
「ウェア開発などのユニクロとの協業はとても楽しいものでした。ユニクロチームスウェーデンの一員として大会に参加できることを光栄に思います。大会を楽しみたいと思います。」
スウェーデン代表選手団公式ウェア提供の経緯
2019年1月、ユニクロはスウェーデンオリンピック・パラリンピックチームのメインパートナー兼オフィシャル・クロージング・パートナーとなりました。2026年にイタリアのミラノ・コルティナダンペッツォで開催予定のオリンピック・パラリンピック競技大会まで契約を継続します。また、両委員会と共同で、若者や子どもたちがスポーツを知り、アクティブで健康的な過ごし方を学び体験する場をトップアスリートたちと共に提供する「ユニクロドリームプロジェクト」を推進しており、スウェーデンにおいて2024年4月までに、約50,045人の子どもたちが参加しています。両委員会とともに、服とスポーツのチカラを世界中の人々に届ける活動を推進していきます。