ニューヨーク近代美術館(MoMA)、ルーヴル美術館、テート・モダン、ボストン美術館。世界屈指のアート・コレクションを誇る美術館の名は誰もが一度は耳にしたことがあるのでは。ユニクロは2013年からスタートし、現在までにそれらの4つの美術館とパートナーシップを組み、さまざまなプログラムを通してアートの啓蒙活動を行っている。さらに各美術館が誇る作品をTシャツのデザインに落とし込み、アートを着て楽しむことを目的としたUTコレクションを展開してきた。そして今夏、新たにそれら4つの美術館の建築とロゴをテーマにした「ミュージアムズ・オブ・ザ・ワールド コレクション」が完成した。それぞれの美術館の魅力を、建築とロゴのデザインを使って表現するという新しいコレクションだ。
ニューヨーク近代美術館(MoMA)
ニューヨーク53丁目に位置するMoMAは、2019年にリニューアルオープンした。その際にエントランスに追加されたキャノピーがより一層モダンな印象を与えている。ユニクロとのパートナーシップは2013年に始まり、「Art For All」という理念のもとに、より多くの人々に入館料無料でアートを楽しんでもらえるようフリーナイトを提供するほか、MoMAスタッフが所蔵作品の魅力を紹介する動画プログラム「ArtSpeaks」を発信するなどして、より身近にアートを感じてもらえるよう活動を続けている。
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モダン/コンテンポラリーアート界に多大な影響を与え続ける同美術館の佇まいを、フリーハンドで描いたような線画で表現。シンプルでいて洗練されたミュージアムロゴが映えるようボディはホワイトをチョイスしている。
袖口にはミュージアムロゴをプリント。
PROFILE
MoMAは世界中の人々と現代アートを結びつける役割をになっている。1929年に3人の革新的で先見の明のある女性によって設立され、コンテンポラリーアートを扱う初めての美術館として絵画や映像、建築、デザイン、パフォーマンスアートまで200,000点に及ぶ幅広い作品を展示。大胆で時に実験的なヴィジョンは、示唆に富み、共鳴を呼ぶ作品の展示によって今日まで引き継がれ、アーティストやアートを愛する人すべてに影響を与え続けている。
© 2022 The Museum of Modern Art
ルーヴル美術館
ルーヴル美術館とユニクロは4年間にわたるパートナーシップを2021年にスタートした。ルーヴルが誇るアートの魅力を、より多くの人に伝えたいというお互いの願いのもと、UTとのコラボレーションのほか、ユニクロがスポンサーする教育プログラム「ミニ・ディスカバリー・ツアー」を実施している。本プログラムでは、主に家族連れを対象にしたもので、毎週土曜日と日曜日に20分のミニツアーとして、専任スタッフが子どもたちなどにアートの持つ力や楽しさを伝えている。
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要塞として建てられた宮殿のその存在感と、中庭のナポレオン広場にそびえるガラスと金属で作られたルーブル・ピラミッド。古典的建築と近未来的要素を持つ、この2つの対称的な建造物を正面から捉えている。
PROFILE
12世紀後半に要塞として建てられた王宮が、1793年に国立美術館として生まれ変わり、開館されたルーヴル美術館。8世紀以上にわたってフランスの歴史の中心に位置づけられてきた、世界で最も来場者の多い美術館。訪れた人々は、9000年の歴史と5つの大陸を網羅した、33,000点を超える世界最高の芸術作品と出合うことができる。
Louvre Pyramid © arch. I.M. Pei
テート・モダン
イギリス・ロンドンのテムズ川沿いにそびえ立つテート・モダンは、もともと発電所だった名残を感じさせる無骨なレンガ造りの佇まいと大きな煙突が特徴的だ。テート・モダンとユニクロとのコラボレーションは、2016年「UNIQLO Tate Lates」というイベントシリーズからスタート。最新のアート展示会やワークショップに参加できる特別な深夜イベントとしてロンドンの若者を中心に好評を博した。新たに3年間のパートナーシップを結んだ2021年からは、ファミリー向けのワークショッププログラム「UNIQLO Tate Play」を提供するとともに、アートをより身近に楽しめるようグラフィックTシャツの共同開発を推し進めていく。
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かつて発電所だったという特徴的な建物を、オフィシャルロゴで使用されているドット表現で描き、モダンな印象に仕上げたデザイン。テート・モダンの文字もオリジナルフォントを採用。
PROFILE
テート・モダンは2000年にオープンして以来、視覚芸術に対する姿勢を一変させてきた。先駆的なコレクションの展示やイベントが魅力で、予想を上回る6000万人以上(毎年平均500万人)の人々が訪れた。2016年にリニューアルされて以降、テートのアート・コレクションはさらに拡大し、新しいコミュニティ、新しい世代に向けた芸術体験を提供している。
© Tate 2022
ボストン美術館
ユニクロとボストン美術館は2017年からパートナーシップを結び、数々のコラボレーションUTを展開している。パートナーシップから生まれたUTコレクションは、葛飾北斎や歌川国芳といった浮世絵師によるボストン美術館所蔵の名作の魅力を、Tシャツとして世界中の人々に広める役割を担っている。さらにユニクロは、アートの創作活動やボストン日本映画祭などのイベントでの活動を共にし、MFAでの「Monet and Boston: Legacy Illuminated」展、「 Showdown! Kunuyoshi vs. Kunisada」展ほか、2023年に予定されている葛飾北斎の展覧会のサポートなどを行っている。
ボストン美術館の建物を、アメリカで最古の町であるボストンらしいクラシックなカレッジ風に表現したデザイン。ロゴに使用されている鮮やかなレッドカラーをフロントの「BOSTON」という文字にも採用し、アクセントを加える。
PROFILE
1870年に設立されたボストン美術館(MFA)は、歴史あるマサチューセッツ州の人々の出会いや交流の場として長い間親しまれてきた。今日、MFAは世界で最も包括的な美術館の1つであり、そのコレクションは約50万点を誇る。毎年100万人以上の訪問者を歓迎し、古代エジプトから現代の特別展、革新的な教育プログラムまでの芸術を体験できる美術館である。
Museum of Fine Arts Boston
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