20th  UTアーカイブ
2022.07.21

復刻Tシャツからひもとく、“本物”の魅力【20th UT ARCHIVE vol.3 ソニック・ザ・ヘッジホッグ】

20th UTアーカイブ

これまで数えきれないほどの魅力的なグラフィックが、UTのアイテムを彩ってきた。20年を迎えた今年、その一部の柄を復刻するアーカイブプロジェクトが始動した。時代を超えて世界中の人々に愛されるそのモチーフたちには、どんな思いが宿っているのだろう? クリエイターや関係者の言葉を通して迫る。今回取り上げるのは、2009年のUTに登場したゲーム『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』。ハリウッドでの映画化も記憶に新しい同作について、ソニックシリーズ プロデューサーの飯塚隆さんに話を聞いた。

商品一覧はこちら
20th UTアーカイブ UT グラフィックTシャツ ソニック・ザ・ヘッジホッグ(半袖・レギュラーフィット)

MEN

20th UTアーカイブ UT グラフィックTシャツ ソニック・ザ・ヘッジホッグ(半袖・レギュラーフィット)

詳しくはこちら

暗い時代を明るく照らす、自由奔放な青いハリネズミ。

Q.発表された1991年当時、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」の持っていたゲームとしての革新性とは何だったのでしょうか?

A.1作目の「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」が誕生する以前のゲームは、ミスをしないように注意深く慎重にプレイすることが当然でした。一方、「ソニック」はミスをしてもリングを1個でも持っていればプレイを継続できたり、ワンボタンで攻撃とジャンプを兼ねていたりと、誰もがスピード感あるプレイを手軽に楽しめる仕様になっています。この“スピード”こそがソニックの原点であり今もなお革新的な要素です。

20th  UTアーカイブ

「ソニックオリジンズ」のワンシーン。「ソニックオリジンズ」は、「ソニック」シリーズの“原点”となった初期4作品がパワーアップした最新作。

Q.今回のTシャツでは、メインキャラクターであるソニックが使用されています。ズバリ、ソニックのキャラクターとしての魅力とは?

A.スピード感を活かすために“ジャンプするだけで攻撃できる”という仕様が生まれ、そこからハリネズミというモチーフが生まれました。ボディカラーはSEGAを代表するキャラクターに育って欲しいという想いからSEGAのイメージカラーである青に決まりました。ソニックの魅力はその個性的な外見だけでなく、ステレオタイプのヒーローではない自由奔放でちょっとやんちゃでクールな性格も長く愛されている要因の一つだと思っています。そして、キャラクターとしてのソニックは皆さんに夢と勇気を与える存在になって欲しいと考えています。どんな困難な状況もジョークで笑い飛ばし、どんな強敵にも笑顔で立ち向かっていく彼の姿にきっと皆さんも勇気付けられることでしょう。世界にはまだ暗い話題も多いですが、ソニックがそんな皆さんの心の支えになってくれれば幸いです。

20th  UTアーカイブ

「ソニック」1作目のパッケージ。

Q.「ソニック」シリーズにとって “進化” とは何だと思いますか?

A.もともと私たちはゲームを通じてソニックというキャラクターとその世界観の魅力を皆さんに届けたいと思っていました。今ではその当時の想いを超え、アニメや映画など様々なメディアを通じて皆さんにお届けできるようになり、グッズやアパレルなど数多くの商品に展開できるようになりました。今後はゲーム開発者としてゲームの進化に注力することはもちろん、国境を超えたより多く人や地域、多くの分野にソニックを広めることが目指すべき“進化”だと考えています。

20th  UTアーカイブ

飯塚さんが手がけた「ソニックアドベンチャー」のシーンの数々。

20th  UTアーカイブ

映画「ソニック・ザ・ムービー/ソニックVSナックルズ」(日本公開8月19日)より。

Q.ご自身にとって、ゲームとは何ですか?

A.一言で例えるなら「夢の宝箱」ですかね。私は小学生のときに初めてアーケードゲームに触れました。それまで娯楽と言えばTVかマンガしか知らなかった私にとって、まさに「夢の宝箱」でした。モニター越しに宇宙空間だったり中世のモンスターだったり近未来の世界が映し出され、その世界に没入できるゲームというメディアに一気に魅了されました。今でもそのときに感じた無限の可能性を信じ、「夢の宝箱」を開けるワクワク感を提供し続けていきたいと考えています。

20th  UTアーカイブ

PROFILE

飯塚隆(いいづか・たかし)|セガ ソニックシリーズ プロデューサー。メガドライブの「ソニック・ザ・ヘッジホッグ3」からゲーム開発に携わり、以降「ソニックアドベンチャー」をはじめ数々のソニックタイトルでディレクター/プロデューサーを担当。現在はアメリカ、ロサンゼルスにある「ソニックチームUSA」という部門のクリエイティブオフィサーとして、ソニックに関わるあらゆるクリエイティブを統括する。

特集ページはこちら

復刻Tシャツからひもとく、“本物”の魅力

【20th UT ARCHIVE vol.1 森山大道】
【20th UT ARCHIVE vol.2 天才バカボン】
【20th UT ARCHIVE vol.3 ソニック・ザ・ヘッジホッグ】

©SEGA

UT magazine 2022 Summer をユニクロ店舗で無料配布中!

UTmagazine-cover

注目コラボレーターへのインタビューや新商品の情報が満載。ぜひ店舗でお手に取ってご覧ください。

Item List