UT2020 magazineでは、UTコレクションでコラボレートしたアーティストたちへ共通の質問を投げかけている。アートディレクター吉田ユニさんが考えるカルチャーとは。
「カルチャーとは、インプットとアウトプット」
洗練されていながらどこか懐かしく、可愛くもピリッと毒の効いたビジュアルを生み出す吉田ユニさん。キャンペーン広告やアーティストのアートワーク、本の装丁といった多岐にわたるアートディレクションには、必ず彼女らしい発明が潜んでいる。「歯医者に行ったらキョロキョロ観察して、ピンクのねりけしで歯茎を、白い小石で歯を作ってごっこ遊びをしていました」。小さい頃からいつも日常の一瞬がヒントになった。だから吉田さんが思うカルチャーとは、インプットとアウトプットだという。「作った作品がまた誰かのインプットになる。そうやってカルチャーに繋がっていくと思うんです」
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PROFILE
よしだ・ゆに|1980年、東京都生まれ。女子美術大学を卒業後、大貫デザインに入社。宇宙カントリーを経て2007年に独立。ラフォーレ原宿やLUMINEのキャンペーン、星野源、木村カエラなどのアートワーク、渡辺直美個展ビジュアルなど幅広く手掛ける。好きな色は赤。