UT2020 magazineでは、UTコレクションでコラボレートしたアーティストたちへ共通の質問を投げかけている。アンディ・ウォーホル美術財団のマイケル・デイトン・ハーマンさんが考えるカルチャーとは。
「カルチャーとは僕の脳を刺激する美味しい食事」
ストリートアートというものが形成され始めたばかりの’80年代半ばのパリで、13歳という若さでグラフィティを描き始めたアンドレ・サライバさん。クレイジーキャットという名前でスタートした後、文字ではなくMr.Aというキャラクターを描くという新鮮な手法で注目を集めた。「トラブルが起こるリスクがある中で描くということに、自由と新しい言語を手に入れたと感じたよ」と当時を振り返るアンドレさんにとって、カルチャーとはLove(愛)の次に大事だというくらい必須なもの。「いいアートに触れるとエネルギーを注入されたような気分になるよ。まるで脳を刺激する食事のようなものさ」
© André Saraiva
PROFILE
アンドレ・サライバ|アーティストとして活躍する傍ら、ホテルやナイトクラブのオーナーの顔も持つ。「人は僕をカテゴライズしたがるけど、人の予想を裏切るようなことをするのが好きなんだ。アウトプットが違うだけで、どんなこともアートと同じように取り組んでいるよ」