テート・モダンとユニクロとのコラボレーションは、2016年「UNIQLO Tate Lates」というイベントからスタートし、2021年からは無料プログラム「UNIQLO Tate Play」を通じて、すべての人にクリエイティビティ、イマジネーション、そしてアートに触れる機会を提供してきた。そして2024年春、新たにテート・モダンとのコラボレーションによる、「テート美術館」コレクションが誕生。コラボレーションに込められた思いをキュレーターの2人に語ってもらった。
誰にでも開かれたアート空間を提供することを目指して。
「テート・モダンは世界中のすべての人のものです。テート・モダンは、美術館をより身近に感じてもらうため、アートヘのグローバルで自由なアクセスを提供したいと考えています。私たちは美術を探求し、護論し、祝福し、共に学び、成長するために人々が集う共通の場を作りたいと考えています。
『UNIQLO Tate Play』は、社会空間にアートを取り入れる取り組みです。創造的な遊び、アクティビティ、思い出、ものづくりにすべての人をつなげるという点で、ユニークなプログラムになっていると思います。この プレイ ’'という言葉は、参加者にとっての発見や記憶作り、創造的好奇心を刺激するために極めて重要です。テートは、遊びもアートもすべての人々のものだと信じています。」
マーク・ミラー/ラーニング・ディレクター
2006年にヤング・ピーブルズ・ブログラムのキュレーターとしてテートに入社。この間、国内外を問わず、若者のための注目度の高い変革的なプログラム、パートナーシップ、イベントの創設と実施に尽力してきた。22年から現職。
すべての人にアートを、というユニクロとテートの共有の理念のもと作られたコレクション。
「テート・モダンは2000年に開館し、21世紀の新しい美術館として構想されました。開館当初から、静的な歴史としてではなく、常にコンテンポラリーな視点から現代美術を紹介してきました。テート・コレクションには現在78,000点以上の作品があり、あらゆる媒体、あらゆる国々・地域のアートを網羅しています。テート・コレクションの多様性のあるプログラムを通して、ギャラリーを訪れる全ての人が、自分の心に響く作品を見つけることができると思います。
『テート美術館』コレクションでは、テートのコレクションに参加しているアーティストたちの『遊び』の精神を反映した作品を選びました。これは、アートも遊びもすべての人のためにあるという信念に基づくものです。そこで、ユニクロとテートの初のコラボレーション商品として、『遊び』をテーマにしたのです。」
キャサリン・ウッド/テート・モダン プログラム・ディレクター
バービカン・アート・ギャラリーと大英博物館でキュレーターを務めた後、2002年にテート・モダンに。この20年間、パフォーマンスとライプ・アートをテート・モダンのプログラムの中核に据えることに尽力し、15年にインターナショナル・アート(パフォーマンス)担当シニア・キュレーターに就任。現在に至る。22年から現職。
PROFILE
テート・モダンは、ロンドンのテムズ川岸に位置し、誰でも無料で入場することができるギャラリーである。世界中の近代芸術を鑑賞することができ、年間を通して様々なアート・プログラムが提供されている。
© Bob and Roberta Smith, © Tate 2024
© 2024 Calder Foundation, New York / DACS London, © Tate 2024
© Estate of Nicholas Monro, © Tate 2024
© Wilhelmina Barns-Graham Trust, © Tate 2024
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