ミュージックとアートシーン、それぞれを牽引する世界の歌姫と現代美術家がタッグを組んだミュージックビデオに引き続き、夢の競演がUTで叶った。2つの才能が重なり合うことでどんなコレクションが生まれたのか。
音楽、アート、ファッションが交わるところ。
「ビリー・アイリッシュ×村上隆」というビッグネーム同士のコラボレーションはどのように生まれたのか。その背景には、2018年春夏に発売したUT×村上隆「ドラえもんUT」がある。同コレクションは、前年11月に開催された「THE ドラえもん展TOKYO 2017」に村上さんが出展した作品「あんなこといいな できたらいいな」をTシャツに落とし込んだもの。村上さんの作品の代表的モチーフである「お花」やドラえもん、のび太などをコラージュした柄でドラえもんの頭や体の青い部分を覆い尽くした。国民的キャラクターのこれまでにない新しいアーティスティックな姿が話題となり、当時国内のみならず海外でも大きな反響を呼んだ。このコラボレーションをきっかけに、いつかまた村上さんにUTを手掛けてほしいという思いがあった。そんな矢先、村上さんがある女性アーティストのミュージックビデオをプロデュースした。
「you should see me in a crown」はビリーさんの持っていたアイディアを、村上さんが描き起こし全編フル・アニメーションで表現。まさに2人の感性と才能が共鳴し合った作品。
ビリー・アイリッシュという若きアーティストのその圧倒的な存在感と透き通るような美しい歌声。彼女はすでに世界を魅了し始めていたが、後に史上最年少でグラミー賞主要4部門含む5部問を受賞することになるとはその時誰が予想できただろう。しかしその恐るべき才能に触れたことで、まさに次にUTがやりたかったことが見えたのだ。それはビリーさんと村上さんそれぞれが持つクリエイティビティをUTというTシャツを通じて表現すること。音楽、アート、そしてファッションというジャンルの垣根を越え、最先端のクロスカルチャーを多くの人に届けたい。こうしてプロジェクトが始まったのだ。
象徴的なロゴやアイコンと「お花」が見事に融合。
今コレクションは、メンズ、ウィメンズ、キッズのTシャツそれぞれのイメージによって色使いやモチーフの取り入れ方など幅広いデザインが展開されるが、共通して言えるのは、象徴的なBILLIE EILISHのロゴや「Blohsh(ブローシュ)」と呼ばれるアイコンと、村上さんの「お花」や「きのこ」といったモチーフを巧みに組み合わせたグラフィックだ。ウィメンズでは、村上さんがMV作品の中で創造したビリーキャラクターのスケッチ画をフロントに配したデザインも。ビリーさんを象徴するネオングリーンもアクセントカラーとして絶妙な役目を果たしている。2人が持つそれぞれの独自の世界観がUTというプラットフォーム上でマッシュアップすることで、着られるアートという特別な価値が生まれた。さらにビリーさん自身がモチーフの配置や色使いなど細部にまでこだわったオリジナルデザインも登場。ユニセックスで楽しめるキャップやハットといったアイテムも見逃せない。
シルエットはもちろんビリーさんが好んで着ることの多いオーバーサイズ。これらのアイテムには全てUTオリジナルのコラボレーション・ロゴがあしらわれている。
このコラボレートアイテムの発売を記念した様々な企画も見逃せない。今コレクションのために特別に村上さんが製作した高さ3mもの巨大なビリー像が6月を目処にオープン予定のユニクロ 原宿店店内にお目見えする。ビリー像が着用しているのはもちろんUTコレクション。希少価値の高いアート作品は期間限定で展示される予定だ。デジタル上でコレクションを楽しめるスペシャルサイトも要チェックだ。ビリーさんと村上さんという2つの才能が融合した世界観を味わいながらお気に入りのアイテムを選んだり、コレクションムービーも堪能できる。
Tシャツを通して新しいカルチャーに出合ってほしい、そんな思いから生み出されたUTの最新コレクション。Tシャツを通して2人のクリエイティビティのパワーをぜひ体感してほしい。
BILLIE EILISHのロゴと「お花」を組み合わせたグラフィックTシャツ姿のビリー像。(原宿店のオープン日は緊急事態宣言等の状況に応じて 変更になる可能性があります)
© 2020 LASH Music, LLC
©2020 Takashi Murakami/
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PROFILE
ビリー・アイリッシュ|シンガー・ソングライター
デビュー・シングル「ocean eyes」のリリース以降、スターへの道を一気に駆け上がる18歳のシンガー・ソングライター。デビュー・アルバム『WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?』は世界17の国と地域で初登場1位を獲得、2019年最大のヒット・アルバムとなり、世界中で社会現象を巻き起こしている。2020年1月に行われた「第62回グラミー賞」では、史上最年少で、年間優秀レコード、年間優秀アルバム、年間優秀楽曲、最優秀新人賞の主要4部門を制覇(最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞を含め、合計5部門受賞)。
村上隆|アーティスト
1962 年、東京生まれ。制作工房、ギャラリー等を含めたアートの総合商社である有限会社カイカイキキ代表。
世界各国の美術館で個展を開催するほか、ラグジュアリーファッションからストリートファッションブランド、ミュージシャンに至るまで様々なコラボレーションで知られる。映画・アニメーションの制作も手掛け、2019年にはビリー・アイリッシュのMV「you should see me in a crown」の監督を務めた。