AMBUSH-YOON
2020.02.20

AMBUSHのYOONさんとコラボが実現。世界で輝く彼女の素顔とは?

AMBUSH-YOON

様々なカルチャーをミックスしながら洗練されたデザインを作り出すAMBUSHのYOONさん。今回のコラボレーションでカプセルコレクションを披露してくれた彼女のクリエイションの原点に迫る。

ディズニー ラブ ミニー マウス コレクション バイ アンブッシュ

AMBUSH春夏コレクションと同じカラーパレットを用いたTシャツコレクション。大きなリボンや、ハンドサインを巧みにデザインし、ミニーをクールでラブリーにファッションに落とし込んだ。

トータルコーディネートを楽しむためのラインナップ。

UTはTシャツだけにあらず。AMBUSHクリエイティブディレクターであるYOONさんと特別に創り上げたミニーマウスのカプセルコレクションを見てもらえたら、今後のUTにも期待を持ってもらえるはずである。ミッキーマウスの永遠のガールフレンド、ミニーマウスをテーマに、「AMBUSHの春夏コレクションとカラーパレットを合わせて、Tシャツやバッグなどは、さくらピンク、ミントグリーン、ブラックを基調に作りました」と同ブランドのウェアとも相性抜群。アスレジャーから着想を得たドレス風にも着られるジャケットやパンツなど、トータルでコーディネートできるのはもちろん、母娘でも着てもらえるようなコレクションに仕上がった。でも、もともとAMBUSHとは、ジュエリー作りから始まっていて、ジュエリーで世界にその名が知れ渡ったワールドワイドなブランドだというのは、ちゃんと知っておきたいことである。

ディズニー ラブ ミニー マウス コレクション バイ アンブッシュ

遊びが形になり、ジュエリーデザイナーへ。

「大学時代はグラフィックデザインの勉強をしていました。アメリカの授業はプレゼンテーションの機会が多いのですが、その中で自分で何かを作ることに楽しさを覚え、それをクラスの前で発表していくうちに、ものづくりの仕事をしたいと考えるようになりました。手を使ってものを作るのが好きだったんです」

ボストンの大学時代にのちにパートナーとなるVERBALさんと出会う。出会いは教会だというから神の思し召しだ。大学卒業後はボストンのデザイン会社で働いていたが、VERBALさんに誘われて、2002年に東京に渡った。

「その頃はVERBALの音楽活動のスタイリングやTシャツのデザインなどを手掛けていました。日本のヒップホップには何かステレオタイプのようなものが存在していて、そういったカテゴライズが苦手でしたので、彼の好きなハイブランドを合わせてみたり、特別に目立つようなジュエリーをコーディネートしたりするようになりました。特に、ジュエリー作りは楽しくて、プロセスもすごく面白かった。そんなときに、古典的アメコミの吹き出しをデザインしたPOW! のネックレスやリングを作ったのですが、これが親交のあったカニエ・ウェストが気に入ってくれて、彼の周りの人たちに広まり、問い合わせをたくさんいただけるようになったのです」

ディズニー ラブ ミニー マウス コレクション バイ アンブッシュ

アパレルについてはいい意味でグーグルが先生でした(笑)。

ブランドにすべきかどうか、判断を迫られるような形で、2008年にAMBUSHを立ち上げることになる。作ることも売ることも、何も知らないような手探りの状態から始まったジュエリー作り。2012年からは本格的に服作りもスタートする。

「ファッションの知識はゼロで服作りを始めました。ジュエリーは作れるようになっていましたが、プロセスがまるで異なるので、最初は大変でした。本当に独学でやっていたので、何かわからないことはグーグルで調べて参考にしたりしていたんです。いい意味で、グーグルが先生だったと思います(笑)。でも、ジュエリーも服作りも、独自の発想が大事で、そういったところでは、父の仕事の関係でシアトルやボストン、ハワイ、カリフォルニア、韓国、そして東京と、いろんな場所に住んで、様々なカルチャーに触れることができたのは良かったんだと思います。コレクションの発表の場をパリに移したことで、デザイナーの役割とは、ビジネス面も含めて全てをやることがだと実感しました。仕事量は多いですが、日々Uber Eatsで食事を頼んで頑張っています(笑)」

©Disney

PROFILE

YOON|韓国生まれ、アメリカ育ち。アーティストVERBALさんとともに2008年にAMBUSHをスタート。2017年にはLVMHプライズのファイナリストに選ばれ、2019年春夏シーズンよりディオール メンのジュエリーディレクターに就任。