UT2020 magazineでは、UTコレクションでコラボレーションが実現したアーティストたちへ共通の質問を投げかけている。MoMAマーケティングディレクターを務めるロブ・ベーカーさんが考えるカルチャーとは。
「カルチャーとは世界と自分自身をより理解するためのもの」
改装・増築リノベーションを経て、満を持して2019年10月にリオープンしたばかりのNYのThe Museum of Modern Art(MoMA)。そこでマーケティング・クリエイティブストラテジー・ディレクターを務めるロブ・ベーカーさんは、新しいMoMAの魅力を伝えるべく、多角的にMoMAを知ることができるデジタルコンテンツ制作などの新 しい挑戦に取り組んでいる。「今という時代は自分を取り巻く世界に対して鈍感になりがち。そんな中、ミュージアムに行って文化的経験をすることは、まるで自分から脳を取り出すような作業になると思います。そういう刺激を与えてくれるのがカルチャーの役割。今自分が住んでいるこの世界、そして自分自身をより理解できるようになると思います」
PROFILE
ロブ・ベーカー|2016年のTATEモダンのリニューアルを手掛けた後、2年前からMoMAのマーケティングディレクターに。「館内のアートをひとつ家に持っていけるとしたら、クリス・オフィリのThe Holy Virgin Maryがほしいですね」。写真右から2人目がロブさん。
© 2020 Morgan Art Foundation Ltd / Artists Rights Society (ARS), NY Project: 2020 by The Museum of Modern Art
Haim Steinbach. hello again (2013). Acquired on the occasion of The Museum of Modern Art’s 2019 reopening. © Haim Steinbach