UT magazine編集部
2021.02.18

北斎の名作からお土産モチーフまで!日本文化の魅力を感じるUTコレクション。

UT magazine編集部

UTコレクションの中でも安定した人気を誇る、ジャパンカルチャーシリーズ。2021年春の新作「北斎カラーズ」も加わり、さらに充実したラインナップとなった。改めて、もしくは初めて知る日本古来に伝わる美的感覚やものづくりに込めた思いにぜひふれてみてほしい。

北斎の”色彩の妙”にフォーカスした新作「北斎カラーズ」

北斎カラーズ

江戸時代に活躍した浮世絵師・葛飾北斎は、厳選された色を巧みに使い分け、ダイナミックなタッチの浮世絵版画を世に多く残している。実は彼の作品には、同じ絵でも色彩が異なるバージョンがいくつか存在していることをご存知だろうか。色は北斎自身が選んだほか、版木に絵具を塗り印刷する摺師(すりし)、さらに制作工程全体を監督し、絵を販売した版元によって選ばれることもあったという。「北斎カラーズ」コレクションでは、北斎独自の色彩感覚にフォーカスするだけでなく、こうした制作背景にも着目。3つの異なる色味の富士山を1枚のTシャツに配置するなど、江戸に栄えた浮世絵文化のものづくりの舞台裏を垣間見ることができるコレクションだ。

富士山、だるま、招き猫!福を呼び込む縁起物が勢揃い!

お土産 縁起物

日本のお土産文化をUTらしい新しい解釈で表現する人気シリーズから、「お土産 縁起物」コレクションが発売中だ。今回取り上げたのは6つの縁起物。群馬県の名産、高崎だるまは、倒れない姿から転じて「七転び八起き」「無病息災」「家内安全」の意味が込められている。飾り駒の左馬は、「馬」の字の下の部分が巾着の形に似ていて、お金が逃げていかないとされ、富のシンボルとされている。このデザインは将棋の町、山形県天童市の老舗、中島清吉商店とのコラボレーションによるもの。また「メデタイ」ことから東京・麻布十番の浪花家総本店のたいやきをピックアップ。あのエアロスミスのスティーブン・タイラーも大好物だというたいやきをTシャツとして楽しんでみては?「不死」の意味をなす富士山は、150年以上の歴史を持つ銀座の老舗銭湯・金春湯に描かれたものをピックアップ。交通手段が限られた時代において、富士山を直接見に行くことは一般の人々には叶わなかったが、衆的な銭湯に富士山の絵を描くことによって、直接見に行けなくても富士山という縁起物に触れることができる工夫が、今も生き続けている。さらに「商売繁盛」などの意味を持つ福助人形、福を招き入れる招き猫は愛知県常滑市のとこなめ梅月、「不老長寿」の意味を持つ松は、盆栽の「清香園」をフィーチャーするなど、デザインにも各地の伝統工芸などを取り入れるというこだわりの詰まったコレクションとなっている。