ギブソン
2021.05.18

ギターの名ブランド〈ギブソン〉が誇るクラフトマンシップ。

ギブソン

世界中のギタリストに愛される〈ギブソン〉。ギターを弾かずとも、その名を知らない人はいないほどの名ブランドとの待ちに待ったコレクションが登場だ。100年以上続く歴史に潜む、名器の数々が生まれたイノベーションを探ってみることで、〈ギブソン〉も共に作ったTシャツもますます好きになった。

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職人だったオーヴィル・ヘンリー・ギブソンが1894年にマンドリンを作り始めたことをきっかけに始まった〈ギブソン〉。現在、アメリカ・テネシー州ナッシュヴィルを拠点に、上質な木材を使いながら、今でもハンドメイド、そして“メイド・イン・USA”でオーヴィルが残したレガシーを忠実に守りながらギターを作り続けている。

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「〈ギブソン〉は伝統的なブランドだが、実はその強みはイノベーション力にある」と語るのは、ブランド全体を統括しているブランド・プレジデントのセザール・グイキアンさんだ。セザールさんは、元投資家でありながらギタリストという異例のキャリアの持ち主。「僕の情熱はいつも音楽でした」という彼は、アルゼンチンで育ち、9歳からスパニッシュ・ギターを弾き始め、13歳のときにはマイアミの楽器店で「レスポール」を買おうとしたものの、高額のために買えず、別のものを買うことになったという苦い思い出の持ち主でもある。その後、代わりに買ったギターをアルゼンチンで倍の価格で売り、再度アメリカに渡りようやく「レスポール」を手に入れたというから筋金入りの〈ギブソン〉ファンだ。

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Cesar Gueikian
セザール・グイキアン|ブランド・プレジデント。ギターのデザインなどを生み出すラボやブランド運営、マーケティングなど全体を統括。〈ギブソン〉のギターは110本ほど所有しており、演奏するのは今でも「ブラック・サバス」。

「創業者のオーヴィルは、質のいい木材を使用したバイオリン製作のテクニックをマンドリンやギター作りに応用したのです。クラフトマンシップとクオリティを追求して、最高の音を生み出すギターを作り上げることが彼のミッションでしたからね。そして、初期の〈ギブソン〉はトラスロッドというギターのネックの真ん中に仕込む金属製の棒を生み出した。当時のギターはネック幅が広くて演奏しづらかったのが、これを導入することでネック幅が調整され弾きやすくなったのです。ネックの反りを確認、調整することもできる。これは、1921年に起こった大革命です。また、1936年には初のエレキギターを生み出します。それまでは、音を増幅するのには物理的にマイクをギターの近くに置くしかなく、困っていたジャズプレイヤーのチャーリー・クリスチャンのために作った第1作が『Gibson ES-150“Charlie Christian”』というわけなんです」

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この他にも、ギターのサウンドを電気信号に変えるピックアップのハムノイズ(ブーンという雑音)を低減する「ハムバッカー」や、安定したイントネーションが得られる「ストップテイルピース」、オクターブチューニングと弦高調整を可能にする「チューン・オー・マティック・ブリッジ」など、最高の音を探求した〈ギブソン〉が成し遂げた技術開発はとどまることを知らない。

しかし、その評価がすぐに売上に反映されたわけではなく、1952年に登場したオリジナルの「レスポール」は60年に生産中止となり、「フライングV」は58、59年の2年作った後、廃番になってしまう。その風向きが変わったのは、’60年代半ば頃。エリック・クラプトン、ピーター・グリーン、ジミー・ペイジをはじめとする大物ミュージシャンたちがこぞって〈ギブソン〉のギターを再評価し始めたことをきっかけに、68年にはオリジナルの「レスポール」を再発売する運びとなった。

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音楽シーンを形作ってきた127年。

「それまでの革新が示すとおり、〈ギブソン〉は時代を少し先取りしていたんだと思います。とりわけ’50〜’60年代の黄金期には常に新しいことにトライし続けていました。コンスタントにイノベーションを続けた先に、『レスポール』のような歴史上最もアイコニックなギターが生まれたんだと思うんです」。

〈ギブソン〉は2021年、ペイントとヴィンテージ加工で伝説的存在となっているトム・マーフィーが、スタッフにその技術を伝承できるよう「マーフィー・ラボ」という研究所を設立した。また、〈ギブソン〉のアイコニックモデルのひとつ、「SG」誕生60周年を記念した「1961 Les Paul SG Standard in Cherry Red」と「Les Paul SG Custom in Polaris White」の2モデルを今年3月にリリースしたばかりだ。

「僕らには様々なジャンルの多くのアーティストたちに使われ続けてきたという127年もの歴史がある。つまり、〈ギブソン〉が127年もの間、時代の音楽を形作ってきたとも言えるんです。その歴史を重く受け止めて、革新的であるという伝統をこれからの時代に引き継いでいかないといけないと思っています」。あらためてその偉大な歴史を振り返ると、今回一緒に作ったTシャツも誇らしくなってくる。ギター好きにも、そうでない人にも着てもらえるように、シンプルでオーセンティックなデザインを心がけたので、ぜひ1枚その手に取ってみてほしい。

GUITARS OWNED BY VARIOUS MUSICIANS

LES PAUL
〈ギブソン〉を最も代表するのが「レスポール」である。1952年にギタリストのレス・ポール氏との共同開発により生まれ、何度も改善を経て1959年に完成形となった。発売当初は人気が伸び悩んだが、’60年代半ばにブレイク。今でも「エアロスミス」のジョー・ペリーや「ガンズ・アンド・ローゼズ」のスラッシュらに愛用されている。ロックのサウンドはこのギターが作ったと言っても過言ではないほど、歴史的な1本をTシャツに落とし込んだ。

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Joe Perry (Aero Smith)

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Slash (Guns N' Roses)

SG
「レスポール」の後継機として1964年に完成形になったとも言える「SG」は、まさに〈ギブソン〉の革新を体現した1本。実は61年の段階の「レスポール」のシェイプはすでに「SG」であるなど、年代別に仕様を確認するとその変遷と進化の過程を見て取ることができる。ソリッド・ギターの略でもある「SG」は、「レスポール」と比べてより軽量化され、抱えやすさと弾きやすさを兼ね備えているのが特徴。ボディの代表色はステージでも映えるチェリーレッドであり、「ブラック・サバス」のトニー・アイオミもその手に持つ。黒いボディのTシャツにもよく映える。

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Tony Iommi (Black Sabbatth)

FLYING V
‘50年代に作られたとは思えないほどのフューチャリスティックなデザインの「フライングV」。当時としては、先鋭的すぎたデザインだったため、発売後2年で廃番。しかし、’60年代にリバイバル。’70年代後半から’80年代に爆発的な人気を博し、ハードロックやヘビーメタルのミュージシャンたちは皆使いたがったという逸品だ。最も有名な使い手はジミ・ヘンドリックスかと。現在では、10代の若手ミュージシャンたちが使う姿も見られる。このTシャツをクタクタになるまで着ていたらかなり格好よくなりそうだ。

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Celisse Henderson

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Phil X

ES-335
1958年にリリースされた、世界初のセミアコースティックギターがこの「ES-335」だ。Mr.335でも知られているジャズ・ギタリストのラリー・カールトン、そしてエリック・クラプトンが「クリーム」時代にずっと使い続けていたことでも知られている。彼らを思い出すときに浮かぶこのギターは、薄いボディでリードギター、ボーカルギター、ライトからヘビーまでのあらゆるジャンルの色々な音が出せるのが特徴。1本ですべてができる万能選手で、若いアーティストたちもこぞって使っている。

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Toby Lee

ザ・ブランズ - ギブソン・ギターズ UT グラフィックTシャツ(半袖・レギュラーフィット)

MEN

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「ギターは弾かないけど、〈ギブソン〉が好きだという人は多く、特にこの2枚はその好きをアピールするのにぴったりだと思います」とはセザールさん。左は〈ギブソン〉のメインカラーとなるチェリーレッド、ブラック、木調を使い7型のシルエットを入れた1枚。右は金のクラウンとロゴがブラックボディに映える1枚。

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PROFILE

ギブソン|1894年創業のギターを中心とした楽器メーカー。世界初の商業用エレキギター「ES-150」や、エレキギターのスタンダードとなる「レスポール」をギタリストのレス・ポール氏と共同開発するなど、音楽史に残る数々の名器を生み出してきた。

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