森山大道
2021.06.03

Daido Moriyama x UTで味わう、森山大道さんが切り取る都市の表情

森山大道

写真家・森山大道さんがとらえた作品をフィーチャーするUTコレクションが7月上旬発売となる。UTでは同氏とは数回にわたりコラボレーションを重ねてきたが、今コレクションでも代表的な作品が揃った。海外のみならず国内ですら移動がままならない今、森山さんの作品に見る様々な街の表情に思いを馳せてみては。

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今コレクションで取り上げた作品は5点。写真雑誌『アサヒカメラ』の連載で発表した通称“三沢の犬”(1971年)をはじめ、写真集『Moriyama Daido: Terayama』(2015年)、『パリ+』(2013年)、『’71-NY』(2002年)などから選定した。東京やパリ、ニューヨーク、撮影旅行で訪れた三沢(青森県)などそれぞれの都市の持つエネルギー、悲哀、欲望などあらゆる要素が渦巻く空間の、その一瞬を切り取ってきた作品群は、何気ない日常の延長にある光景でありながら、初めて目にしたような不思議な感覚や様々な感情を思い起こさせる。そんな森山作品を、着て堪能できるコレクションの発売をぜひ楽しみにしてほしい。

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青森県三沢市にある米軍基地周辺で撮影した”三沢の犬”として知られる作品。『アサヒカメラ』の「何かへの旅」という連載で日本各地を旅する途中、三沢を訪れた際に撮影したもの。路上をふらつく野良犬がこちらを向いた瞬間を捉えた1枚。1971年初掲出。

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森山大道 UT グラフィックTシャツ(半袖・レギュラーフィット)

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上:ピンのボケた手の向こうに街が見える。2007年のコラボレーションの柄を、今回リデザインして再び発売する。下:2021年5月現在46号まで発刊されている写真集『記録』。30号までの作品を集約した同名タイトルの写真集(2017年)の背表紙になっている作品。森山作品のモチーフに、タイヤは数多く使用される。

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幼い頃から絵を描くことに夢中だった森山さんにとって、芸術都市パリへは特別な思いがあったのだろう。数年にわたり度々パリを訪れ撮影した写真集『パリ+』(2013年、撮影年:1998〜1990年、2003年)では、「パリの町には、ぼくの写真の故郷の何分の一かがあると思う」という言葉を添えている。Tシャツのデザインとして、『パリ+』の中からの3作品を組み合わせた。

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画家の横尾忠則さんの誘いを受け、初の海外渡航の地となったニューヨーク。『’71-NY』最後のページに掲載された作品を、写真単体ではなくページデザインをそのままTシャツに落とし込んでいる。

作品を紹介した今回の第一弾に続き、第二弾として森山さんのインタビューを掲載予定。乞うご期待!

森山大道

PROFILE

森山大道(もりやま・だいどう)|1938年大阪府池田市生まれ。60年代から、「アレ・ブレ・ボケ」と形容されるハイコントラストかつ粒子の粗い写真表現で注目を集め、以降50年以上スナップ写真を撮り続けている日本を代表する写真家。国内外で高く評価され、数多くの個展の開催や写真界のノーベル賞と謳われるハッセルブラッド国際写真賞等、多数の賞を受賞。「量の無い質は無い。とにかく撮れ。」と語るように、カメラを片手に今もなお街に繰り出している。

©Daido Moriyama Photo Foundation

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