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特定非営利活動法人プラネットファイナンスジャパン

2012年の活動報告

ホームページ:
http://www.planetfinance.or.jp/

協働復興応援プロジェクト 活動計画

ユニクロ復興応援プロジェクトでは、三陸地域(気仙沼市、南三陸町、陸前高田市、大船渡市)を対象に、主に以下3つのプログラムを通じて、被災地域の中小企業の自立的な復興と雇用促進の支援を行います。

1.
被災地域再生・新規事業創出助成
震災後、被災地域のニーズに対して生まれた新たなサービスや事業、
ソーシャルビジネスなど地域の起業家を支援する。(公募:年間3件程度、1件最大150万円)
2.
被災事業者雇用サポート助成
震災時に直接・間接的に被災した小規模事業者(従業員20名以下)に対して、
事業再開や継続に必要な人的リソースの確保を支援する。(通年募集:年間5名程度、新規雇用者1名に対して月10万円)
3.
復興支援融資利子補給プログラム
気仙沼信用金庫が提供する復興融資商品として、2年間の利子補給を供与し、
資金調達が困難な被災小規模事業者への金融アクセスを促進する。(通年募集:年間5事業者程度)

また上記に加え、支援先の事業者に対して、経営支援を適宜実施する予定です。
事業のモニタリングを交えて経営者の事業ニーズを洗い出し、把握した上で、そのニーズ解決に適した人材をマッチングする取り組みを行っています。

協働復興応援プロジェクト 活動進捗(2012年12月末時点)

この1年半の活動を通じてPFJの支援先は、合計211件までに広がりました。
米国NGOメーシーコープやエヌビディア社の支援を受けて実施している「三陸復興トモダチ基金」では総計208件の事業者を支援、ボーイング社の支援を受けて2012年9月に開始した、障がい者の雇用改善を目指したプログラムでは1件の支援を行っています。

これらの支援は、壊滅的な被害にあったホテルの再建や水産加工施設の復旧、保育施設や介護施設の運営事業などの他、再生可能エネルギーの導入や地域のソーシャルビジネス創出など、地域住民の新規創業などにも活用されています。

また、ユニクロ復興プロジェクトを通じて、さらに2件の小規模事業者への支援が決定しており、近日中に支援が実施される予定です。他地域展開も進めており、2012年11月からは、津波に加えて原発被害を受けた南相馬市において「南相馬復興トモダチ基金」を開始しました。

エピソード

復興支援プロジェクトの開始時には、震災の被害を受けて資金的にも苦しく、人口減少など厳しい事業環境の中で、地域の小規模事業が継続できるのか不安な面はありました。しかし、これまでの支援先で廃業した事業者は一件もなく、事業の復旧及び拡大に力を注いでいます。また、新規創業助成で支援している起業家の68%は事業の黒字化を達成しました。

このプロジェクトは地域の雇用回復にもインパクトを与えています。ある起業家は、震災で仕事を失った人たちに雇用機会を提供する為に起業を決意、もともと一人でできる範囲で制作、販売していた製品を本格的に全国で売り出し、現在は9人を雇用するまでに事業を成長させました。このような復興に対して強い意志を持ち、日々試行錯誤しながら事業の拡大、復興にいそしむ事業者を発掘し、資金面、経営面で支援し、地域の復興と雇用回復に役立てられればと願い活動を進めています。

今後の計画について

今後は、三陸地域においては、特に新規創業の支援を中心に継続的に支援活動及びモニタリングを実施していく予定です。現在、新規事業創出助成の公募を実施しており、年内に数件を選定する予定です。雇用サポート助成は既に支援予定件数にほぼ達しており、今後はモニタリングに注力する予定です。

他の被災地域からの高い要望を受けて、活動地域を拡大するべく準備を行っています。2012年11月には、オレゴン日米協会及びメーシーコープの支援を受け、南相馬市を対象に「南相馬復興トモダチ基金」をあぶくま信用金庫と協同で開始しました。また、その他の地域でも支援プログラム実施に向けて準備を行っています。

フォトレポート

  • ユニクロ復興応援プロジェクト
  • NGOとの協働復興支援
  • 仮設店舗のオープン
  • 震災発生当時の活動