CAREER BUILDING
TRAINING
FOR WOMEN
ユニクロのキャリアアッププログラム
自分の可能性を信じられる世界へ。
ユニクロの大切なパートナーでもあるバングラデシュの縫製工場では、働く人の約6割が女性。しかし、文化的・社会的な背景や労働環境のために、役職が上がるほど、女性の割合が減っていくのが長年の課題でした。
ファーストリテイリンググループは、UN Women(国連女性機関)とパートナシップを結び、女性従業員のためのトレーニングプログラムを開発。2020年に当プログラムはファーストリテイリングにより、2021年から本格的に運用され、より多くの女性たちのキャリアアップをサポート。バングラデシュの女性たちが自分の夢を叶えるためのサポートを続けていきます。
- ベーシックプログラム:15時間 男女300名(7,000人から選抜)
女性労働者自身が自分の権利や要望について自信をもって発言し、交渉していくチカラをつけるソフトスキルトレーニング - アドバンスプログラム:80時間 管理職候補者女性100名
リーダーシップや技術の向上についてのトレーニング
- 管理者向けプログラム:計4回 男性現場管理者50名、
男性中間管理者42名 / 女性中間管理者8名
女性が昇進しやすい環境づくりに向けて、周囲の理解を促進するためのトレーニングを実施
女性の活躍を妨げる偏見などへの気づきを促すセッション
ジェンダー平等の意識向上のためのトレーニング
参加した3人の女性へインタビュー。
「あなたの夢は、何ですか?」
スルタナ・アフリン 32歳
ジュニアオペレーター
Sultana Afrin, 32
「もっとチャレンジングなポジションで、仕事がしたいと考えるようになりました」首都ダッカに本拠を置く縫製工場で働くスルタナさん。彼女を含む50人の女性が、リーダーシップ、交渉、コミュニケーションスキルに焦点を当てたトレーニングセッションを受講しました。「以前は、外に出て働くのは男性の役割だと思いこんでいました。今はまったく、そう思わないけれど」コミュニケーションスキルを学んだことにより、仕事だけではなく家庭でも、自分の考えを家族にしっかりと伝えることができるようになったという。「大きな夢よりも、小さな一歩の積み重ねを私は信じています」フロアマネージャーになる。その目標に向かって、彼女は笑顔で挑戦を続けます。
ハシー・ベグム 28歳
ジュニアオペレーター
Hashi Begum, 28
「娘を立派に育てて医者にしたい。それが私の夢です」そう語るハシさんはかつて、女性は家にいるのが当たり前という考えの持ち主でした。しかし、家の近所に縫製工場ができたことで、彼女の価値観は一変します。以前は自分を表現したり、新しいことをはじめたりするのが怖かった。けれど、今では働くことの意義を見出すことができた。
夫婦がともに働き、子どもを育てることに誇りを持っていると彼女は言います。「すべての女性従業員が、私のようにトレーニングを受けることができたら、工場の雰囲気や環境は、もっと良くなると思う」彼女はそう力強く語ってくれました。「誰だって、自分の未来と権利のために立ち上がることができるはずだから」
プリアンカ・ラニ・サハ 20歳
品質管理官
Pryanka Rani Saha, 20
「ストレス・マネジメントについて学びました。いかなる状況でも、正確に仕事を終えるためのヒントを与えてもらいました」4年前にマイメイシン管区の縫製工場に入社したプリアンカさん。彼女はここで一人の男性と出会い、恋に落ち、やがて結婚を決意します。忙しい毎日を送る二人は効率よく家事を分担し、互いを尊重しながら生活しています。これは、今までのバングラデシュにおいてはきわめて進歩的な考え方。プリアンカは、バングラデシュがいつの日か、世界の模範となる国になることを夢見ています。「夜、女性が一人でも出歩いても大丈夫なぐらいに、自由で安全な国になって欲しい」パートナーや両親とのオープンなコミュニケーションを望む彼女。新しい価値観を持つ女性たちが今、この国の空気を変えようとしています。
UN Womenとは
UN Women(国連女性機関)は、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントのための機関です。2010年7月の国連総会決議により、女性と女児のためのグローバルな支援者として、UN Womenは、世界全域で女性と女児のニーズに応じた変化をさらに加速させるために創設されました。