OUR INITIATIVES FOR
THE ENVIRONMENT

MANAGING PRECIOUS
WATER RESOURCES

水資源の管理

水を「汚さない」「浪費しない」
服づくりを実現するためにできること

今や地球上で最も貴重な資源のひとつとなりつつある水。一方で、服づくりは多くの水を必要とする産業です。服の原料となるコットンは、栽培の過程で水を大量に消費します。また、染色などの生産工程においても多くの水が使用されます。ファーストリテイリングは、原材料の調達から生産、販売までのすべての過程において、地域の水環境の課題を特定し、その解決に取り組んでいます。

水資源の管理

バリューチェーン全体を通じた
リスクアセスメントを定期的に実施

世界資源研究所(World Resources Institute)が開発した、水リスク評価ツール「Aqueduct」を活用し、バリューチェーン全体を通したリスク評価を定期的に実施しています。その中で、主要な店舗・オフィスはもとより、生産委託先の縫製・素材工場についても評価を行い、ハイリスクな地域にある施設を特定しました。ハイリスク地域にある店舗・オフィスについては、洪水などによる過去の被害状況や、既存の対応策に関する追加的な調査を実施。全社的なリスクマネジメントによって、リスクの低減が確認されています。またリスク評価を行った工場に対しては、周辺地域の実態や水の価格変動などに関するアンケートを行い、水リスクを抱えている工場を特定。現在、ファーストリテイリングが支援に取り組んでいます。

地域の課題に即した水の汚染防止と低減、
使用量の削減を実施

水使用量の削減

水使用量の削減

水の供給リスクが高い地域や、使用量の多い工場と連携し、水の使用量の削減に向けた取り組みを進めています。使用量の上位80%を占める縫製・素材工場については、取引先ごとに目標値を設定。2025年末までに、各工場の単位当たり水使用量を10%削減(2020年比)することを目標にしています。

水使用量が少ない技術の導入

水使用量が少ない技術の導入

工場と連携し、水の使用量を減らす技術の開・導入を促進しています。例えば、「ジーンズの洗い」や「ダメージ加工」などの工程において、「ナノバブル洗浄」や「オゾン洗浄」によって、の使用量を大幅に削減する技術「ブルーサイクル」を開発。グループ傘下の全ブランドで生産・販売するジーンズにこの技術を導入し、生産を拡大してきました。ファーストリテイリングでは、すべてのブランドでこの取り組みを進めています。

適切な排水処理の実施

適切な排水処理の実施

主要な縫製工場および素材工場へ、有害化学物質排出ゼロ(ZDHC: Zero Discharge of Hazardous Chemicals)グループのガイドラインに基づいた排水検査を実施※1。中国の環境NGOであるIPE(The Institute of Public & Environmental Affairs)のウェブサイトにて、検査結果の公開を義務付けています。有害化学物質が検出された場合には、取引先工場と当該物質を製造する化学メーカーへの調査を実施し、原因を特定。改善指導を行っています。2030年末までに、排水基準に従った「汚染ゼロ」を目指します。

※1(2022年末時点では、主要な縫製・素材工における排水基準の遵守率は99.9%)

原材料の生産時における水使用量の削減

原材料の生産時における水使用量の削減

生産時に必要な水の量がより少ない原材料を、品の企画段階から選んで使用することで、水の使用量の削減に貢献します。また2025年末までに、ファーストリテイリンググループのすべてのブランドで、サステナブル・コットンの調達比率を100%にすることを目標としています。サステナブル・コットンの定義には、水の利用に関する課題などが改善された地域から調達したもの、という条件も含まれています。さらに2030年度までに、すべての素材の約50%をリサイクル素材などに切り替えることを目指しています。

サステナブル・コットンの定義について

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