復興応援プロジェクト 2014年活動報告
福島から避難している母子専用の「あいびぃ保育園」を通じた自立支援事業
【背景にある課題】
- 山形県は福島県からの避難者は2011年7月~2013年8月までは全国一位でピーク時は12,980人で5人に1人が山形県に避難しているという状況だった。避難者の大半がお母さんと子どもたちだったが、避難の長期化によって経済的に困窮していた。お母さんたちが外で働くためには保育園が必須だが、山形市は2012年当時、待機児童数が100人以上という状況だったため、避難生活の自立と持続のためには避難母子専用の保育園が必要とされていた。
【プロジェクトの意義】
福島県から避難している子どもの保育環境が整備され、母親が就労することにより、自主避難者が公的補助に依存することなく、自力で安定した避難生活を送れるようになる。
【2014年度の成果指標】
- 避難している母親 延べ40人以上の就労、就活に貢献する
【2014年度の達成度】
- 避難している母親延べ66人の就労、就活に貢献できた。
【その他の事業成果】
- (1)
- フルタイム保育で預かった幼児は1月平均30人、12か月で延べ360人、お母さん数は1か月平均19人、延べ228人に上った。
- (2)
- 出席日の8割以上出席した幼児は1か月平均85%と高く、お母さんの仕事に大いに役立った。
- (3)
- お母さんの仕事の内容も開園当初は内職や短時間パートが多かったが、週5日6時間~8時間勤務と長くなった結果、収入が安定し、公立や認可保育園に預けられるようになった。
- (4)
- お母さん13人、子ども17人が4月以降も山形市に残り、避難生活を続けていく。