THE POWER OF CLOTHING / UNIQLO Sustainability

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特定非営利活動法人JEN

2012年の活動報告

ホームページ:
http://www.jen-npo.org/

協働復興応援プロジェクト 活動計画

目標

「夢や希望のある街、石巻」
~未来を担う子どもたちの育成~

概要

「夢や希望のある街」をめざす活動の一環として、宮城県石巻市内の学校で継続的にユニクロ社員ボランティアを派遣し子どもたちをサポートします。この活動は、今後3年間にわたり実施し、学校に通う子どものみならず、周囲の大人、地域を含む心理社会ケアおよび地域の復興に広く貢献することを目指します。
初年度は、学校にてヒアリング(ニーズの掘り起こし)と、そこから見えてくる緊急課題の解決として、主にボランティア活動を通して教育環境の復旧・復興に貢献します。
本来、学校では教師や保護者によるサポートで教育環境の改善、充実を図りますが、震災後、教師、保護者は平時と異なる環境での生活を余儀なくされています。また、転入生が増大した学校では、教師の事務的負担、環境面での負担が増大しています。にもかかわらず、誰にも頼らず学校の行事や業務に従事することで、大人たちは疲弊しています。教師や保護者が「子どもたちへの心のケア」に集中できる環境を構築するために、JENでは、課外活動や学校行事、関連行事などにボランティアを派遣し、教師、保護者のサポートを行います。

活動内容

学校周辺の業務全般を多岐にわたりサポートします。
例えば、校舎の清掃、課外活動や学校行事の準備等のお手伝いを行います。
また、休み時間であったり、子どもたちとボランティアとが直接触れ合える企画を通して、子どもたちの豊かな心を育むことに貢献します。

3年後の目標

・ボランティアとの定期的な交流の結果、子どもたちの視野が広がっている
・(教師の目の届かない)ストレスを抱えた子どもの心が安らいでいる
・教師たちもボランティアを受け入れることで、これまでとは異なる視点で教育をとらえることが出来るようになっており、前例にとらわれず前向きに新しいことにチャレンジしている
・親と子ども、学校、そして地域が一体となり、コミュニティの課題に取り組もうという機運が醸成されている

協働復興応援プロジェクト 活動進捗(2012年12月末時点)

1.
第1回派遣6/5~6/6 40名
・学校へのヒアリング(13校で実施)
・街のマッピングによる課題発見
2.
第2回派遣6/10~6/11 40名
・街のマッピングによる課題発見
3.
第3回派遣7/17~7/18 40名
・学校へのヒアリング(8校で実施)
・学校でのボランティア活動
貞山小学校(側溝清掃、10名)
大街道小学校(ベルマークの仕分、6名)
渡波小学校(校庭の除草作業、12名)
4.
第4回派遣9/25~26 22名
・学校でのボランティア活動
大街道小学校(除草作業、22名)
荻浜小学校(校舎の清掃、生徒との交流、6名)
貞山小学校(側溝清掃、10名)
釜小学校(図書室の整理、6名)
5.
第5回派遣116~7 22名
・学校でのボランティア活動
大街道小学校(ベルマークの仕分、22名)
荻浜小学校(校舎の清掃、生徒との交流、6名)
門脇中学校(南浜地区のガレキ撤去、除草、花壇づくり、16名)

エピソード

震災・津波は学校や、そこに通う子どもたちに大きな変化をもたらしました。

教師や保護者から日頃より「外部との交流を行ってほしい」との要請があります。そこで、JENでは、生徒とボランティアとの交流をひとつの支援活動としています。

例えば、沿岸部の被災した地区の学校では、生徒数の減少により校舎の清掃が不十分になってしまったり、体育の授業で団体競技ができなくなってしまいました。この状況は、一時的ではなく現在も続いています。そこで、この学校へユニクロ社員ボランティアを派遣しました。活動では、午前中に学校の清掃を、生徒との昼食をはさんで、午後からはともにサッカーを行いました。

他にも、内陸に位置し直接的な被害を受けなかったり、比較的被害の少なかった学校であっても、震災・津波後の学校環境は一変しました。転入生、転出生が急増し、PTAが機能していない学校もあります。

上記以外の活動では、学校内の側溝を清掃し校庭の水はけをよくしたり、図書室の本棚を整理して支援物資の本を収納できるスペースを作ったりと、ちょっとしたお手伝いから子ども達が快適に、楽しく過ごせる環境づくりに取り組んでいます。

今後の計画について

・子どもたちにボランティアをより身近に感じてもらえるような活動を目指しています。
・子どもたちがボランティアの活動を見て、参加して、結果に触れることで、他者を思う心の醸成を目指します。

活動をしていると子どもから、「いらっしゃいませと言ってみて」や、「どうやったらユニクロの社員になれるの?」などの声をかけられることがあります。子どもたちが将来のことや、仕事とはどういうものかを考えるきっかけとして、ユニクロ社員ボランティアの特色を活かした交流や、授業のサポートなども行っていければと願っています。

フォトレポート

  • ユニクロ復興応援プロジェクト
  • NGOとの協働復興支援
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  • 震災発生当時の活動