復興応援プロジェクト 2014年活動報告
PFJはユニクロ復興応援プロジェクトの資金を後述の「三陸復興トモダチ基金」の活動に役立てて参りました。
同基金は以下3つのプログラムにより被災した小規模事業者の事業再開と新規事業創出の支援を行っています。
- (1)
- 被災地域再生・新規事業創出助成
震災後、被災地のニーズに応える新たな事業の立ち上げを支援しています。起業資金の半額を上限として一件最大150万円で起業家自身が調達した資金と合わせて活用する形にしており、事業に必要な経験と能力そして地域の復興に貢献する高い意欲のある起業家を支援してきました。厳しい経済環境にもかかわらず、三陸地域における新規事業数76社の内97%が現在も事業を継続しています。
- (2)
- 被災事業者雇用サポート助成
震災により被災した小規模事業に対して、事業再開のために必要な従業員の雇用をサポートしています。これまでに、地元の老舗菓子店や生花店、水産加工会社、工務店、印刷会社等被災地の経済復興において重要な役割を担う事業を支援してきました。(雇用した従業員1名に対して月10万円を12カ月供給)
- (3)
- 復興支援融資利子補給プログラム
被災し、資金調達が困難な小規模事業者への金融アクセスを促進するため、気仙沼信用金庫様と協働し、2年間の利子補給により支払い負担を軽減した融資を提供しています。これまでにユニクロ復興応援プロジェクトで52社に対して、総額約4億円の融資を提供しています。
2014年度は、上記3つのプログラムの内、新規事業創出プログラムに力を入れ、気仙沼市、陸前高田市、大船渡市、南三陸町において、自らの経験や技術を活かし、地域のニーズに応える事業を立ち上げる若手の起業家に対する支援を実施しました。
大船渡の出身で震災前には東京でパティシエとして働いていた経験を活かして、地元大船渡に洋菓子店を起業した方、陸前高田のりんご農家の出身で震災前は東京で飲食店の店長を務めていた経験を活かして、陸前高田に地元の方が集える「農家カフェ」をオープンした方等、震災をきっかけとして自らの力を地域の復興に役立てる方々の起業を後押ししました。
また、気仙沼にPFJのスタッフを1名配置し、これまでに支援した先に対して継続的にモニタリングを行いながら、個別の支援を行って参りました。
さらに、2014年6月には、観光振興をテーマに日本政府観光局の松山良一理事長をお招きし、支援先の事業者に向けた講演会とワークショップを開催しました。