Taste of
the Town

気軽に作れておいしいこの街自慢の味を、
ユニクロのある都市からお届け。

Episode 01:
Meatloaf with Sweet Cherries

ミートローフのチェリーソース添え

Country:

Belgium Antwerp

Photography by Alex Salinas Coordination by Masae Takanaka
Text by UNIQLO

UNIQLO Meir

Meir 67-69, 2000 Antwerpen

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2015年、ドリス・ヴァン・ノッテンやマルタン・マルジェラを輩出したモードの聖地アントワープに、ベルギー初のユニクロがオープン。同店舗は、ファッションのメインストリートであるメイヤー通りに新たな風を吹き込み、モード学生をはじめ、上質なものを愛するアントワープの人々に今も支持されている。

生粋のアントワープっ子であるセレステが紹介してくれたのは、チェリーソースでいただくミートローフのレシピ。ベルギーの家庭では、これが出てくると「寒い季節がやってきた」と秋の訪れを感じるそう。チェリーといえば初夏が旬だが、こちらのソースは夏に保存食として作られた瓶詰めを使う。バニラプディングの粉で濃厚に仕上げる代わりに、シナモンスティックと少量のバターで香りづけするのがセレステ流だ。

「ミートブレッド」の名で親しまれるベルギーのミートローフは、ハンバーグのような食感。豚と牛の合い挽き肉のほかは卵とパン粉のみ、作り方もタネをこねたらオーブンで焼くだけ、といたってシンプル。多めに作って、1日目は甘酸っぱいチェリーソース、翌日は冷たいままピリッとマスタードで楽しむのが定番。料理のお供は、ワインでもリキュールでもなく、やっぱりベルギービールで。

もうひとつ、よりアントワープらしくしたいなら「白」にこだわって。この街では、パンも白なら皿もクロスもナプキンも白。マルジェラの国だから……というより、彼らにとって白はエレガンスの象徴らしい。ちなみにセレステのキッチンも、この日着ていたUniqlo Uのシャツドレスもエプロンもすべて白。コトコトと煮える赤いチェリーソースが、アントワープらしい真っ白な空間にチャーミングな彩りを添えていた。

もうひとつ、よりアントワープらしくしたいなら「白」にこだわって。この街では、パンも白なら皿もクロスもナプキンも白。マルジェラの国だから……というより、彼らにとって白はエレガンスの象徴らしい。ちなみにセレステのキッチンも、この日着ていたUniqlo Uのシャツドレスもエプロンもすべて白。コトコトと煮える赤いチェリーソースが、アントワープらしい真っ白な空間にチャーミングな彩りを添えていた。

Striped Long Sleeve Shirt Dress ¥4,990(Uniqlo U)

Céleste Verhoeven

セレステ・ヴァーホーベン

Founder of Celeste Catering

1974年、アントワープ生まれ。レストランやコーヒーバーを経営する傍ら、1999年からケータリングを開始。ドリス ヴァン ノッテンやアン ドゥムルメステールなどのファッションイベントをはじめ、モード業界で人気。

  • Ingredients (Serves Four)材料(4人分)

[ミートローフ]合い挽き肉…1.5kg 卵…2個 パン粉…200g タイム…小枝3本 ※ローリエなど他のハーブも可。粗塩…ひとつまみ

[チェリーソース]ダークチェリーの瓶詰めまたは缶詰め(枝なし、種抜き)…1缶
※アプリコットや桃でも可。
シナモンスティック…1~2本 バター…ひとかけ(約10g)

  • Instructions作り方
  • 40 min
  1. 合い挽き肉、卵、パン粉を粘り気が出るまで混ぜ合わせ、テリーヌ型などの耐熱容器にこんもりと盛る。
  2. 上からタイムと粗塩をふり、170度に予熱したオーブンで30分ほど焼く。
  3. この間にソースを作る。瓶詰めのチェリーを鍋にあけ、シナモンスティックとバターを入れて中火で加熱。ときどき混ぜながら、煮立ったらアクをすくい、弱火で5分ほど火にかけて止める。
  4. ミートローフに竹串がすっと通るようになったらオーブンから取り出し、1.5㎝くらいの厚さに切り分ける。皿に盛り、チェリーソースとパンを添えたらできあがり。

※残ったチェリーソースは、食後のアイスクリームにかけてもおいしい。

掲載情報は2022年9月時点のものになります。