UNIQLO
and Our Town

vol.06
  • China
  • [Kunming]

ユニクロと私たちの街。今回は中国・雲南省の古都で、10年以上前からユニクロが愛されてきた昆明市(こんめいし)をご紹介。

SWIPE

中国南西部に位置する雲南省には、多くの少数民族が住み、西南シルクロードと呼ばれる貿易路があった。その省都であり、2,300年近い歴史を持つのが古都・昆明市だ。かつては城壁で囲まれていたが、1910年に鉄道が建設されてからは近代都市として発展。その過程で、古くからある街の魅力も再発見されていった。

歴史的建造物をリノベしたホテルをはじめ、名物の雲南コーヒーを出す店や、モダンな中国茶で人気のティーサロン。独特の文化が入り混じるユニークさと、1年中花が咲く温暖な気候に魅了され、近年は新進アーティストやシェフたちが移り住んでいる。

优衣库 百大新天地店UNIQLO Kunming Baidaxintiandi

昆明市でもっとも古くからある南屏街というエリア。現在は地元の人々で賑わう活気あふれる繁華街に生まれ変わったが、そのランドマーク的な商業施設内にあるのがユニクロ百大新天地店だ。2012年に昆明市初の大型店舗としてオープンして以来、UVカットアイテムからニットやブラウス、中国でも大人気のUTまで、充実した品揃えと絶好のロケーションで地元の人たちから愛され続けている。

F3, Baidaxintiandi, No.2 Dongfeng West Road, Kunming,
Yunnan Province

column 1

City of Eternal Spring

1年中温暖な花の街

Flower World, Xianhua Avenue, Chenggong District

気候と地理的条件に恵まれ、1年を通して花が咲きほこる昆明市は、別名「スプリング・シティ」と呼ばれている。その象徴ともいえるのが、一般客も入れるアジア最大の生花市場、斗南(どうなん)花市場だ。訪れる人は、まずその品種の多さに驚くだろう。見ているだけでも楽しいが、ここでは街で買うよりもリーズナブルに花束を手にすることができる。また、花が食卓に彩りを添えることも珍しくない。目を閉じてローカルフードをじっくりと味わってみれば、そのかぐわしい香りから花が料理にも使われていることがわかるはず。有名なのはパイ生地にバラやジャスミンを包んだ鮮花餅(シェンファビン)。ズッキーニの花のグリル(右下)をはじめ、ミニバナナの草木の一部(左下)を加熱して食すこともしばしば。

See the New from the Old歴史的建造物で楽しむ食と滞在

昆明盈闕酒店Yingque Kunming Hotel

昆明市中心部の歴史的なエリアに位置するこのホテルの前身は、約100年前に建てられた伝統的な住居。2018年に改装され、12室の客室を備えるブティックホテルとして生まれ変わった。雲南省の昔ならではの建築様式とモダンなスタイルの融合が魅力で、雲南石や繊細な銅細工、竹で編まれたマットなどのディテールは必見。風光明媚な雲南の四季をイメージした色使いの建物には、憩いの中庭も備える。活気あふれるダウンタウンの真ん中で、静かなひと時を過ごしてみては?

No.38, Wenming Street

石屏會館Shi Ping Hui Guan

約200年以上前、清の乾隆帝(けんりゅうてい)の時代に建てられたという由緒ある住宅建築をリノベしたレストラン。3つの中庭と2階建ての建物からなるクラシカルな造りで、昆明ならではの建築様式がはっきりと見てとれる。目を奪われるほど見事な木彫りの装飾のほか、刺繍を使った内装も魅力。そして、もちろん忘れてはならないのが、特産品の「石屏(シーピン)豆腐」や、カッテージチーズのような「乳扇(ルーシャン)」、もち粉で作られる麺「餌塊(アクァイ)」をはじめとした伝統的な雲南料理。めくるめく料理に次々とトライしても不思議と胃がもたれないのは、最高の料理の証!

No.24, Zhonghe Lane

No.24, Zhonghe Lane

Coffee or Tea?あなたは雲南ティー派?
それともコーヒー派?

光宗三號Guang Zong Coffee

昆明市で最初のインディペンデント系カフェといわれる光宗三號は、11年前にオープン。古い民家を改装した店内は、そこかしこに置かれたアンティーク家具が印象的だ。長いバーカウンターには、20種類以上ものハンドドリップ用コーヒー豆がずらりと並ぶ。自慢のコーヒーはもちろん、常連さんおすすめの「スパイシーポテト」や「臭豆腐」といった軽食メニューもぜひ試してみて。

No.3, Guangzong Lane, Wenlin Street

上山喝茶Shangshan Tea House

オリエンタルな空間デザインと、中国茶をたしなむ美的体験。その2つの楽しみを若い世代に受け継ぐことが、上山喝茶の願いだ。木製のバーカウンターや家具に、こだわりの照明が温かい光を投げかける店内は、シンプルで静かな空間。茶葉は、王道のプーアル茶や希少な白茶から、紅茶、緑茶まで、すべて厳選された雲南産。伝統的な陶器の急須を使うほか、ハンドドリップやコールドブリューで淹れるお茶の中には、モダンなアレンジを加えたメニューも。中国茶を通して、「イースト・ミーツ・ウェスト」を体験できるスポットだ。

No.17, Tongren Street

Like a Local 雲南っ子に混じって散策

篆新農貿市場Zhuanxin Farmer’s Market

昆明市内を流れる大観河から少し歩くと、活気あふれる食料品市場にたどり着く。色とりどりの野菜や、魚介類、肉、乾物などの露店がずらりと並ぶこの市場は、昆明市でもっとも多くの人が訪れ、どこよりも多種多様な商品が揃う“食の迷宮”。ローカルな買い物客の中には若い世代も多く、焼きナスや発酵した豆腐(写真右下)など、食べ歩きを楽しめるのも魅力。

No.270, Xinwen Road

東方書店Dongfang Book Shop

1926年に創業し、2018年に場所を同じくして再建された東方書店。1938年に雲南屈指の西南聯合(れんごう)大学が創立されたこともあり、学者や有識者たちの集う知的な場として愛されてきた。木造2階建ての店内には貴重な古書が並び、壁に掛けられた著名人たちの写真からは、この店の豊かな歴史的背景を感じとることができる。中古本のリサイクルも手がけているので、珍しいアンティーク書籍に出合えるかも。

No.52, Wenming Street

扶荔宮Fuli Palace

昆明市内から車で40分。自然豊かな雲南高原に位置するこちらの植物園。4,200平米を誇る巨大な温室で育てられているのは、なんと2,300種以上。1本の樹木が林のように見える独樹成林や希少な食虫植物、エキゾチックなサボテン群や空中庭園などから成る、熱帯雨林のランドスケープを存分に楽しむことができる。別名“植物の王国”と呼ばれる雲南省きっての施設だけあって、そのスケールと充実度はお墨付き。

North gate, Kunming Botanical Garden, Panlong District

扶荔宮Fuli Palace

昆明市内から車で40分。自然豊かな雲南高原に位置するこちらの植物園。4,200平米を誇る巨大な温室で育てられているのは、なんと2,300種以上。1本の樹木が林のように見える独樹成林や希少な食虫植物、エキゾチックなサボテン群や空中庭園などから成る、熱帯雨林のランドスケープを存分に楽しむことができる。別名“植物の王国”と呼ばれる雲南省きっての施設だけあって、そのスケールと充実度はお墨付き。

North gate, Kunming Botanical Garden, Panlong District

東方書店Dongfang Book Shop

1926年に創業し、2018年に場所を同じくして再建された東方書店。1938年に雲南屈指の西南聯合(れんごう)大学が創立されたこともあり、学者や有識者たちの集う知的な場として愛されてきた。木造2階建ての店内には貴重な古書が並び、壁に掛けられた著名人たちの写真からは、この店の豊かな歴史的背景を感じとることができる。中古本のリサイクルも手がけているので、珍しいアンティーク書籍に出合えるかも。

No.52, Wenming Street

column 2

Taking Kunming Home !

昆明市のお土産

1. 中国茶

雲南省は中国茶の名産地。ほぼすべてといっていい種類の茶葉が生産されている。特におすすめなのが、香り高い花茶。上山喝茶の中国茶セット 129元

2. 雲南式月餅&鮮花餅

宣威ハム(雲南省特産の生ハム)を小さく切ってラードと砂糖と合わせ、紫色の小麦粉で作った生地に包んで焼いたのが雲南式月餅。独特の味わいがお土産にもぴったり。パイ生地の中の花びらが香る鮮花餅も、昆明らしい人気のお土産のひとつだ。

3. 瓦猫

陶器製の瓦で作る、口を大きく開けたネコの置き物。古くから魔除けとして使われ、言い伝えによれば、開いた口で悪霊や幽霊を食べてくれるとか。150元

*価格情報は2023年7月時点のものになります。