Kagawa:
Timeless
Modern

丹下健三、ジョージ・ナカシマ、イサム・ノグチら名匠ゆかりの地、香川。ミッドセンチュリー期に産声をあげた、永劫に色褪せない建築・工芸をオーセンティックなLifeWearとともにめぐる旅。

(UNIQLO and JW Anderson)
香川県庁舎東館

丹下健三が建築を手掛け、1958年の竣工以来、香川のシンボルであり続ける。当時知事を務めた金子正則が、中学の先輩であった香川県出身の画家、猪熊弦一郎の紹介で丹下と出会ったことに端を発して設計され、2022年には国の重要文化財に指定された。壁面「和敬清寂」は猪熊の作品で、ロビーのベンチや木製クロークなどは先述の桜製作所が手掛けており、「普段使いの文化財」として、今日も人の集いの場となっている。

4-1-10 Bancho, Takamatsu, Kagawa

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イズミ家 / 和泉正敏自邸

1964年にイサム・ノグチに出会い、その石彫制作を25年にわたり支え続けた人物、和泉正敏。その自邸として1972年に建てられたのがこの「イズミ家」。細かい格子のモダンな障子や、重厚な石積みの建築が圧巻。こちらは一般公開されていないが、和泉の作品は、東京ミッドタウン日比谷の「明」、シカゴ美術館の永久収蔵作品「島たち」などで鑑賞可能。

Location
イズミ家 / 和泉正敏自邸
喫茶「城の眼」

イサム・ノグチをはじめ、香川のデザインの巨匠が通った、1962年オープンの喫茶店。設計は、丹下健三の弟子にあたる香川県出身の建築家・山本忠司。内壁の石は、’64年、NYで開催された万国博覧会「日本館」(前川國男設計)の外壁用に試作した石彫レリーフを使用。入り口の左右には、地元の銘石「庵治(あじ)石」でできた重さ3トンにも及ぶ石のスピーカーボックスが鎮座。店内のテーブルは地元の桜製作所製。日本のミッドセンチュリーが凝縮された名店。

2-4 Konyamachi, Takamatsu, Kagawa

Location
香川県庁舎東館
桜製作所

1948年創業。’64年にアメリカの家具デザイナー、ジョージ・ナカシマと出会い、技術を認められる。その代表作「コノイドチェア」をはじめ、今も彼のデザインを公式に生産し続ける、日本で唯一の工房。ショールームと併設の「ジョージ ナカシマ記念館」で作品を見学、購入することができる。

1132-1 Omachi, Murecho, Takamatsu, Kagawa

Location
桜製作所
Location
香川県庁舎東館
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香川県庁舎東館
葵揚 | 俳優、モデル

1995年、大阪府生まれ。2018年から俳優として活動。2019年、NHK大河ドラマ『いだてん』でドラマデビュー。主な出演映画に『君は永遠にそいつらより若い』『Sin Clock』など。現在放送中のテレビ朝日系『伝説の頭 翔』に出演中。

片山友希 | 俳優

1996年、京都府生まれ。2013年から活動を始め、2021年、映画『茜色に焼かれる』で、第46回報知映画賞で新人賞などを受賞。2022年公開の『フタリノセカイ』で映画初主演。近年はモデルとしての活動にも力を入れている。

  • Photography by Katsuhide Morimoto
  • Styling by Shuhei Yoshida
  • Hair by Nori Takabayashi
  • Makeup by UDA
  • Coordination by Satomi Yamada
  • Film by Amin Shaikh
  • Text by UNIQLO
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