障害児保育園ヘレン荻窪
物資が足りず、レインコートを防護服代わりにしていた時期もありました。
障害児保育園ヘレンは、日常生活の中でたんの吸引など医療的なケアを必要とする「医療的ケア児」の長時間保育に対応する日本初の保育園で、都内6か所で運営しています。
基礎疾患がある子どもたちは感染症重症化の危険性が高いため、手袋/マスク着用はもちろん、医療的ケアの際はフェイスガード、ガウンを着用しています。また、ガウンは子どもたち一人ひとりに違うガウンを着用しています。子どもたちが怖がらないようにするため、なるべく表情が見えるよう、保育の活動中は透明なマスクを着用するなど工夫し、笑顔で対応しています。また子どもたちにとって医療的ケアは生活の一部であり、今回寄贈された白いガウンに絵を描くことで、不安を軽減し楽しめるように工夫をする予定です。(白いガウンは病院を思わせる可能性が高いため、今回の寄贈ガウンに絵をかいたりして子どもたちを楽しませる工夫をする予定です。)
医療的ケアに対応できる保育園はまだ認知度も低く、支援の対象としては医療施設よりも優先順位が低い状況にあります。マスク、ガウン、消毒液が手に入りづらく、足りていませんでした。市販のものを購入したくても高額で手に入りにくい状況が続き、ユニクロからの支援を知るまでは、100円ショップでレインコートを購入して、ガウン(防護服)の代わりに使用したり、フェイスガードを手作りしたりしていました。
消毒液はまだ手に入りにくく、特に保護者の方が手に入れるのに苦労している状況が続いています。今後懸念される、第二波・三波に向けての対応も備えていければと考えています。
障害児保育園ヘレン荻窪について
認定NPO法人フローレンス運営。障害のある子の長時間保育を実現する日本で初めての保育園として、2014年に開園しました。「すべての子どもが保育を受けられ、保護者が働くことを選択できる社会」を目指します。