UNIQLO Sustainability

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特定非営利活動法人JEN

3年間の活動報告

1994年1月に旧ユーゴスラビア地域における緊急支援のために設立。「生きる力、を支えていく。」をモットーに、一貫して、現地の人びとの力を活かした「自立支援」を実施。世界各地で紛争や自然災害などにより厳しい状況にある人びとへ、緊急から復興の各段階できめ細やかな支援活動を行っています2000年に、NPO法人格を取得。2005年には「認定特定非営利活動法人(認定NPO)」として認定される。2011年3月13日、東日本大震災緊急支援開始。2015年2月、アフガニスタン、イラク、スリランカ、パキスタン、ハイチ、石巻、ヨルダン(シリア難民支援)で支援活動を継続中。


ホームページ
http://www.jen-npo.org/

フォトレポート

3年間の活動のまとめ

(1)
1年目
津波被害の著しかった浸水地域の学校の敷地内で、主に社員ボランティア活動による学校環境の復旧と整備、教員の負担軽減を図りました。緊急期で人手不足や行政の対応が行き届かなったことから、この活動は、遅れ気味だった学習環境の整備の加速に大きく貢献しました。特に、生徒にとって家族や教師以外の大人に接し交流することで、生徒たちが将来を考えるきっかけにもつながりました。
(2)
2年目
社員ボランティア活動の場を学校の外へ拡げ、生徒も積極的に参加する活動へと発展、周辺地域での花壇整備・植栽(「花いっぱい活動」)を行いました。また、体を動かす機会の創出として、「ダンス教室」や「子どもカレッジ」を開催し、子どもたちが楽しくストレスを発散できる場を提供しました。2014年1月、JENが市内全域の小中学校を対象に実施したアンケート調査を元に、学校施設の復旧・復興が進み、ボランティア派遣を要する作業は完了したと判断しました。
(3)
3年目
家庭や地域コミュニティ主導の活動を取り入れ、地域一体となり子どもたちの心身ともに健全な成長を促す活動を行っており、JENはそれら活動をサポートしています。以上より、JENは石巻市において、子どもを取り巻く環境の改善、被災コミュニティの再構築とキャパシティビルディング、将来の復興の担い手育成を実施しました。

3年間の活動で生まれた変化やエピソード

(1)
子ども支援
荻浜(おぎのはま)小学校において、ボランティア5名が参加し環境美化活動を実施しました。震災後、在校生徒数が4名に減少したため校内の整備が滞っていました。そのため、定期的なボランティアの訪問は、学校側より大変感謝されました。特に、少人数のため普段は実施できない団体球技を行ったことは、生徒に感謝の気持ちを呼び起こすとともに、その後の自発的な行動のきっかけとなっています。
(2)
花いっぱい運動
地元中学生の発案を実現させた本活動は、地域コミュニティ、生徒、ボランティアが協力して実現。植栽活動のみならず、生徒の復興支援への積極的な参加を促し、自主性の醸成と達成感をもたらしました。この活動をきっかけに、地域再生の機運が高まりました。以後、地域住民によるコミュニティ再建への取り組みと全国から訪れるボランティアの交流が活発になるなど、様々な相乗効果が生まれました。
(3)
子どもダンス教室
ある小学3年生女児は、震災で姉を亡くしました。そのショックから精神的に不安定になり、引っ込み思案な性格になりました。心配した母親が子どもダンス教室に応募し、女児は参加するようになりましたが、当初は3回に1度の参加しかできませんでした。やがて、教室に友達ができました。また、少しずつダンスの楽しさを覚え、教室を心待ちにするようになり、女児に笑顔が戻りました。ご両親は、「震災前の娘を取り戻すことが出来てよかった」、と喜んでいます。
  • ユニクロ復興応援プロジェクト
  • NGOとの協働復興支援
  • 仮設店舗のオープン
  • 震災発生当時の活動