UNIQLO Sustainability

UNIQLO Sustainability

一般財団法人 東北共投資基金

3年間の活動報告

東北震災からの復旧を越えて、新たな経済モデルを創生することを目指し、「共益投資」の概念を生み出して、現地で活動する事業者への支援活動をしています。雇用や経済効果を生む地場産業の事業者に、資金だけではなく、経営支援や販路拡大支援をサポートし、持続的成長を可能にすることを目指します。また、5年後めどにご償還いただいた資金で、東北で復興支援活動を続けるNPO等に助成をする二度の資金循環を目指しています。


ホームページ
http://kyoueki.jp/

フォトレポート

3年間の活動のまとめ

2011年11月法人設立以来、これまでの3年強で13件15,400万円投資してまいりました。いずれも、地域の中心となるべき産業における中核企業の再生や新規の事業開始、あるいは若者を事業の中心に据えていく事業展開、また原発に関わる避難地域から新しい場所で事業を開始するというような、新しいコミュニティなどのつながりの創出、また地場産業・伝統産業の雇用継続などの付加価値の創出が見込まれる事業となります。それらについて、資金および運営のサポート人材の支援を継続しております。現状はサポートしている13件ともに事業を継続し、案件によっては、震災前の売り上げを超える収支改善を達成しているものもありますので、継続して運営の支援を実行してまいります。

各支援先実績(投資先と投資金額)

雄勝硯生産販売協同組合(宮城/雄勝硯の生産):3,000万円
佐藤造船所(宮城/小規模造船および修理):2,000万円
及川電機(宮城/船舶関連機器整備業):1,800万円
ピースネイチャーラボ(宮城/海産物燻製業):500万円
釜石ヒカリフーズ(岩手/海産物加工業):1,300万円
トラスト(宮城/電装設備業):1,000万円
三陸いりや水産(岩手/海産物加工業):1,000万円
女川町宿泊村協同組合(宮城/旅館組合共同事業):500万円
onagawa factory(宮城/小物・アクセサリー製造):500万円
TATAKIAGE Japan(福島/インキュベーション施設運営):500万円
被災事業所復興支援室(宮城/ソーラー発電事業):300万円
オンザロード(宮城/宿泊・コミュニティー施設運営):1,000万円
カシワダイリンクス(広島/原発避難地域対策・牧場運営、乳製品生産):2,000万円

3年間の活動で生まれた変化やエピソード

雄勝硯生産販売協同組合

2014年6月に、工房1棟と原料加工場を兼ねた倉庫2棟を、津波被害を受けた雄勝市総合支所跡に完成。工房には組合と2業者が入り、また加工体験ができる部屋も設けられる。また基金アドバイザーのサポートで、新ラインの展示販売ショールーム運営を開始。売上増に貢献しています。

佐藤造船所、及川電機

国交省の新しいタイプの補助金を獲得した(基金アドバイザーが実行までフルサポート)佐藤造船所および及川電機の工場が建設中。本交付は全国で初めてのもの。両社とも石巻市にあり造船業に関わる会社。震災前から業界団体などで交流のあった両者がタッグを組みました。今稼働により震災前の売り上げからの大幅向上を企図しています。

釜石ヒカリフーズ

投資アドバイザーが紹介した、大手居酒屋チェーンにてグランドメニューに採用いただく等、新チャネルの開拓が進んでいます。売上も順調に増加。高知工科大学との技術開発プロジェクトや、唐丹漁協と連携した釜石産鯖ブランド化プロジェクト等もスタートしており、事業の拡大を順調に進めています。従業員25名はすべて正社員であり、地域の雇用を維持しています。
  • ユニクロ復興応援プロジェクト
  • NGOとの協働復興支援
  • 仮設店舗のオープン
  • 震災発生当時の活動