THE PLANT | LifeWear magazine

Life & Flowers

Uniqlo U 2024 Spring &
Summer Collection

W's 3-Way Seersucker Dress ¥3,990 (Uniqlo U)

スペイン・バルセロナ発の雑誌『THE PLANT magazine』と花をめぐる人々のストーリー。暮らしの中に小さな煌めきを感じるヒントはここから。

THE PLANT magazine

毎号、表紙ごとに植物の見方を変え、読み手の感性に訴える最新号。表紙はデザインが異なる3種類。今年4月発売の21号目にて、『LifeWear magazine』との誌面コラボレーションとなるコンテンツが掲載予定。

theplantmagazine

W's Parachute Blouse ¥3,990
W's Parachute Skirt ¥3,990
(Uniqlo U)

Claire Boreau

クレール・ボロ

Floral Artist

nue.paris

「祖父は3代続く精肉店で、この場所はアートや絵画を愛した彼から受け継いだものなの」と中に招いてくれたクレール。彼女は花を用いたビジュアルのクリエイティブや撮影用の美術を手掛けるパリのフラワーアーティスト。花をめぐる記憶は幼少期に遡る。「毎週日曜日に父が必ずブーケをギフトしてくれたの。自分の子どもにもそれぞれ個性があるように、どの花が一番かなんて選べない。そこが魅力よ」。家族との想い出が詰まったアトリエで、シックなワントーンのドレスに身を包んだ彼女。その姿は可憐で美しい。

Matthew Wright & Izabella Doyle

マシュー・ライト & イザベラ・ドイル

Gardener, Co-founder of Wright and Doyle

wrightanddoyle

ロンドン南部の田舎町で庭師として活躍するマシュー(右)と、16歳からファッションの世界に飛び込みデザイナーのキャリアを築いたパートナーのイザベラ(左)。ふたりの経歴を活かして、2017年に「ライトアンドドイル」というブランドを創業。伝統的な庭師用ユニフォームの意匠から着想し、ユニセックスで楽しめる服づくりを行う。「ポケットが機能的な位置にあるシャツは普段着のようだ」とマシュー。暮らしの中心に植物がある彼らに、役立つワークテイストな服は必需品。

Zip Up Blouson ¥6,990
Knitted Polo Shirt ¥3,990
Pleated Wide Pants ¥4,990
(Uniqlo U)

Pierre Banchereau

ピエール・バンシュロ

Owner, Debeaulieu

debeaulieuparis

「花は誰にでも身近で、見る人の心を動かす力がある」と、パリ9 区でも指折りの人気フラワー店を営むピエールは話す。店名の「デボリュー」は自然を愛した祖父母の名前を受け継いだもの。『THE PLANT』との出会いは8年前。撮影用のブーケを作ったことが始まりだった。「植物の魅力を伝える素晴らしい雑誌」とピエール。この日の最後に「Uniqlo Uのデザインが好きで、パリのオペラ店によく行くよ。今日はありがとう」と全員にブーケをギフトしてくれた。花を愛する彼は所作も着こなしもスマートだった。

Mathilde Martin

マチルダ・マーティン

Ceramics Artist

mathildemartinceramic

子どもの頃に感じた粘土の手ざわりや独特の匂いに心を奪われ、陶芸家を目指した彼女。コロナ禍をきっかけに出身のパリから移動し、昔家族と休日を過ごしたブルターニュに自身の工房を構えた。「田舎の暮らしを始めて精神的な安らぎを感じます。自然に囲まれた場所は私の作品にもよい影響を与えているわ」。焼き物は軽くて薄いほど技術が必要と話す。「この服も着ている感じがしないくらい軽やか。それは焼き物にも大切なこと。ネイビーのTシャツは普段から親しみのある色ですごく気に入ったわ」

How a love of plants became a magazine

“植物”を愛する思いから、
ひとつの雑誌が生まれた

最後を飾るのは『THE PLANT magazine』の編集長、クリスティーナ・メリノのインタビュー。世界には数多くの雑誌が存在するが、植物学から写真、アート、ファッション、食、エコロジー、園芸などの分野を自由に横断する雑誌は極めて稀だ。2011年創刊当時、雨量が少なく晴天が続くバルセロナは自然や緑が育ちにくいため、多くの人々は植物への関心が薄かったという。ではなぜ、このユニークなお題をテーマにしたのだろう?

「私と妹は海と自然に囲まれたスペインのサンタンデールという小さな町で育ちました。森を愛した祖父と一緒にキノコ採取したり、風の流れを読んでその日の天気を予想したりする祖父の感覚が大好きだったんです。12歳でバルセロナに引っ越しましたが、ずっと植物が好きでした。その魅力を伝える雑誌を作りたいと心に決めて、妹のイザベルと彼女の友人であったキャロルに声をかけたの」

ほかにない表現で自分たちらしい雑誌作りを始めた彼女たち。今回のコラボレーションでは、花にまつわる4組を紹介してくれた。「植物や花を使った独自の視点をもつプロフェッショナルを起用しました。最初のクレールは華やかなフラワーアレンジが得意。庭師のマシューは、実は私たちに企画出しやアイデアをくれる心強い外部エディターでもある。花屋のピエールは注目されない植物を使った面白いブーケを作ります。最後の陶芸家のマチルダは、彼女のシンプルな焼き物には必ず花が添えてあり、そのさりげなさが今回の洋服を引き立てると思いました」

Uniqlo Uのアーティスティック・ディレクターであるクリストフ・ルメールとサラ=リン・トラン。彼らが手掛ける今季の服は、機能的で軽やかなワークウェアだと話す。

花と人が織りなす心温まるストーリー。いつもの部屋に花を飾ろう。きっと気持ちが安らぎ優しい気分になれるはず。『THE PLANT』が撒いた暮らしの中のヒントは、小さなつぼみとなり、やがて花開くだろう。

Cristina Merino

クリスティーナ・メリノ

Editor in Chief

新聞社でジャーナリストとしてキャリアをスタート。2011年に、実の妹であるクリエイティブ・ディレクターのイザベル・メリノと、その友人で雑誌のクリエイティブを分担するキャロル・モンパートの女性3人で『THE PLANT magazine』を創刊。ファッションブランド、美容ブランドなどのコンテンツ制作も手掛ける。

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